※ Microsoft365(旧Office365)Excelの画像を使って解説しています。
今回の記事内容は「Excelで入力した日付データを変換して「曜日」だけを自動表示する方法の解説」になります。TEXT関数を使う方法と、セルの書式設定で表示形式を変える方法の2通りをご紹介します。
1.年月日の数字からDATE関数で日付データを取得する
下図の万年カレンダーの月間スケジュール表では「A1」セルに「年」の数字が、「A2」セルに「月」の数字が入力されており、また、A列の3行目から縦方向に「日」の数字が入力されています。この年月日の数字からDATE関数で、曜日に変換する元の日付データを取得します。
- 曜日を表示するセルを選択する
- DATE関数のダイアログボックスを開く
- DATE関数「年」に「A1」セルをクリックして入力
- F4キーを押して絶対参照にする
- DATE関数「月」に「A2」セルをクリックして入力
- F4キーを押して絶対参照にする
- DATE関数「日」に「A3」セルをクリックして入力
- 「OK」をクリックして数式を確定する
- 入力された数式を最後の日にちまでオートフィルコピーする
数式は =DATE($A$1,$A$2,A3) です。
2.日付データを表示形式で曜日に変換する
- 日付データが入力された列(またはセル範囲)を選択する
- 右クリック➔プルダウンから「セルの書式設定」をクリック
- ダイアログで「表示形式」タブに切り替える
- 「ユーザー定義」をクリックする
- 「種類」のボックスに「aaa」と入力する
- 「OK」をクリックする
日付データが曜日の表記「月火水木金土日」に変わりました。
3.曜日の表示形式の種類を「カッコ付き」や「英語の略」にする記号一覧
曜日の表記の種類はいろいろあります。「曜日」付き=月曜日、カッコ付き=(月)、英語の略3文字=Mon、英語の略3文字ピリオド付き=Mon.など。
Excelの表示形式の「種類」にそれぞれの記号を指定すれば、曜日の表記を変えることができます。
Excelの表示形式で曜日の表記を指定できる記号の一覧 | |
---|---|
種類の入力値 |
表示サンプル |
aaa |
月 火 水 木 金 土 日 |
【aaa】(aaa)《aaa》 |
【月】【火】(水)(木)《金》《土》 |
aaaa |
月曜日 火曜日 水曜日 木曜日 金曜日 |
ddd |
Mon Tue Wed Thu Fri Sat Sun |
ddd. |
Mon. Tue. Wed. Thu. Fri. Sat. Sun. |
dddd |
Monday Tuesday Wednesday Thursday |
4.TEXT関数を使って「日付データ入力➔表示形式で曜日に変換」を一括で自動処理
DATE関数をTEXT関数に入れて、表示形式の記号を指定すれば、数式1つで日付データ入力から表示形式で曜日に変更するまでを一括で自動的に処理することができます。
- 曜日を表示するセルを選択する
- TEXT関数のダイアログボックスを開く
- 引数「値」にDATE関数で日付データを取得する数式「DATE($A$1,$A$2,A3)」を入力
- 引数「表示形式」に「”aaa”」と曜日変換の記号をダブルクォーテーションで括って入力
- 「OK」をクリックする
- 入力された数式を最後の日にちまでオートフィルコピーする
数式は =TEXT(DATE($A$1,$A$2,A3),”aaa”) です。
- Excelで「曜日」を自動表示させる方法は、
①DATE関数で日付データを取得 ➔
②日付データの表示形式を変えて曜日に変換する
という手順になります。 - TEXT関数とDATE関数の組み合わせなら、①と②を1つの数式にまとめて一括処理できます。曜日の表記を別の種類に変えたくなった時も「セルの書式設定」を開く手間を省略できて便利です。
本記事で使ったExcelで作成する月間スケジュール表付き万年カレンダーの作り方はこちらから。