※ Microsoft365(旧Office365)Excelの画像を使って解説しています。
1つのセルの中に複数の文字列が詰まっていて、Excelで表の管理がうまくいきません。文字列ごとに複数のセルに切り出したいと思います。できれば、ついでに要らない文字を削除したいんですが・・・。
1つのセル内に複数のデータがあると、Excelの表では何かと扱いづらい場面が出てきます。1データを1セルに分割するのに役立つのが区切り位置指定ウィザードです。固定長の文字列でもきれいに切り出してくれますし、空白スペースやカンマなどの区切り文字だけでなく、要らない文字もまとめて削除してくれます。
今回は、Excelで文字列を区切り位置で切りだしながら、同時に不要な特定文字をまとめて削除する方法を解説します。
【手順1】区切り位置で切り出す文字列が入力されたセル範囲を選択する
B列の座席コードの指定が長い文字列になっています。ここから主要なデータだけを切り出して、横のC列~F列に分割表示させます。
【手順2】「データ」タブ➔「区切り位置」をクリックする
「データ」タブに切り換え、「データツール」グループにある「区切り位置」ボタンをクリックします。
【手順3】区切り位置指定ウィザード1で「スペースによって右または左に…」を選択する
区切り位置指定ウィザード1が開いたら、区切るデータ形式を「コンマやタブなどの区切り文字によってフィールドごとに区切られたデータ」ではなく、「スペースによって右または左に揃えられた固定長フィールドのデータ」を選択し、「次へ」をクリックします。
【手順4】区切り位置指定ウィザード2で切り出す文字列と削除する文字列の間に区切り位置を設定する
選択したセル範囲のプレビューで、文字列の間の区切りたい位置をクリックすると、矢印の線が表示されます。切り出す文字列と削除する文字列をクリックしながら区切っていきます。区切り位置の指定が完了したら、「次へ」をクリックします。
【手順5】区切り位置指定ウィザード3で不要な特定文字を削除する設定をする
線で区切られたプレビューの不要な文字をクリックして、データ形式の「削除する」をクリックして設定します。切り出す文字列のデータ形式はそのままでOKです。
【手順6】区切り位置指定ウィザード3で切り出した文字列の表示先を指定し直す
切り出した文字列の表示先を、「$B$2」から「$C$2」に書き換えます。「完了」をクリックすると「既にデータがありますが、置き換えますか?」のメッセージが出ると思いますが、Enterで閉じます。
区切り位置で切り出した文字列が4分割されたそれぞれのセルへまとめて入力されました。
Excelの「区切り位置」は通常カンマやスペースの区切り文字を指定してセルを分割します。ですが、助詞や記号が混在するような長い文字列でセル分割する場合には、本記事で解説した手順で「区切り位置」機能を使うことができます。複雑な関数で実装するより簡単なので、機会があれば試して下さい。