Excel(エクセル)REPLACEB関数の使い方|バイト数で検索した文字列を置換
使用関数:REPLACEB
REPLACEB関数とは?
REPLACEB関数はバイト数で文字を検索して、他の文字列と置き換えます。
REPLACEBの読み方と意味
RIGHTBは「リプレースビ-またはリプレイスビ―」と読みます。Bは「Byte(バイト)」の略でExcelの文字単位の一つ。文字列をバイト単位でカウントする文字列操作の関数名には皆この「B」が末尾に付いています。
バイト数とは?
Excelの文字単位は「文字数」と「バイト数」があり、REPLACEBはバイト数で文字列を測って置き換えます。
1バイト文字は半角です。全角は2バイトとカウントされます。
日本語の全角の文字列からREPLACEBで検索するとREPLACEの倍の文字数になります。REPLACE関数は全角・半角にかかわらず、1文字を1とカウントした文字数で文字列を検索します。
REPLACE関数の使い方や応用例はこちらで詳しく!
REPLACEB関数の使い方
「数式」タブ→「関数ライブラリ」→「文字列操作」のREPLACEBをクリックします。
REPLACEB関数の引数は「文字列」「開始位置」「バイト数」「置換文字列」で、どれも必須です。
以下の文字列のパワーポイントをPowerPointに置換する操作をたどりながら、REPLACEB関数の引数を一つずつ解説していきます。
第一引数「文字列」
文字を置き換える元の文字列を指定します。数値や文字列を直に入力するか、セルを参照、または数式を入力します。
この例では文字列のセルをクリックして指定します。
第二引数「開始位置」
置換元の文字列の先頭の位置をバイト数で指定します。
この例ではパまでの文字のバイト数14に+1で「15」と入力します。
第三引数「バイト数」
開始位置から何バイトの文字を置き換えるかを指定します。
この例ではパワーが全角で2バイト文字なので6バイト、ポイントのポは半角カタカナですが半濁音なので2バイト、イントは半角で1バイト文字なので3バイト、合計「11」と入力します。
第四引数「置換文字列」
置換する文字列を指定します。
この例では「“PowerPoint”」と半角ダブルクォーテーションで括って入力します。
(ダイアログで指定するなら、Excelと入力してTabキーを押せば自動でダブルクォーテーションが付きます)
REPLACE関数の引数の指定はこれで完了です。パワーポイントがPowerpointに置き換わりました。
数式 =REPLACEB(A2,15,11,“PowerPoint”)
REPLACEBで特定の文字を開始位置の前に入れる方法
REPLACEB関数の引数「バイト数」に「0」を指定すると、引数「置換文字列」で指定した文字が引数「開始位置」の先頭に挿入されます。この特性を応用して、文字列に任意の文字を入れます。
以下の電話番号の前に☎を挿入します。
REPLACEB関数の引数の指定です。「開始位置」は「自宅」「オフィス」共に4バイトなので、その次の「5バイト」の位置を数値で「5」と指定、「文字数」は「0」、「置換文字列」には「“☎”」と指定します。
下へオートフィルコピーして完了です。REPLACEB関数で特定の文字を任意の位置に挿入できました。
数式 =REPLACEB(A2,5,0,“☎”)
スピルが使えるExcel(2019~、365)では、引数「文字列」にコードの入った全てのセル範囲を指定して数式を「=REPLACE(A2:A3,5,0,”☎”)」とすれば、他のセルへ予測値が自動表示されます。オートフィルコピーは不要です。