Excel(エクセル)のHYPERLINK関数の使い方|ジャンプするハイパーリンク作成
ExcelではHYPERLINK関数で指定したリンク先へのハイパーリンクを簡単に作成することができます。HYPERLINK関数の基本的な使い方から応用までを初心者向けに分かりやすく図解していきます。
使用関数:HYPERLINK
HYPERLINK(ハイパーリンク)関数とは?
HYPERLINK関数はドキュメント内の相対パスや外部のURL、メールアドレスなどでリンク先を指定して、クリックでジャンプするハイパーリンクを作成します。
HYPERLINK関数の引数と書式
「数式」→「関数ライブラリ」→「検索/行列」からHYPERLINKを選択します。
HYPERLINK関数の書式の構成はこうなります。
HYPERLINK関数の基本的な使い方
実際にハイパーリンクを設定して、HYPERLINK関数の引数の指定を一つずつ確認してみましょう。
第一引数「リンク先」
相対パス・URL・メールアドレスなどリンク先を文字列で指定します。文字列ですから、ダブルクォーテーション” “で囲みます。
「リンク先」の主な記述例は以下の通りです。
リンク先 | 記述例 |
---|---|
WebページのURL | “https://www.tschoolbank.com/” |
CドライブのMY DATAフォルダ | “C:\MY DATA” |
CドライブのMY DATAフォルダに格納されたファイルBook1.xlsx | “C:\MY DATA\Book1.xlsx” |
CドライブのMY DATAフォルダに格納されたファイルBook1.xlsxのテーブル(またはセル範囲)Sample1 | “[C:\My DATA\Book1.xlsx]Sample1” |
CドライブのMY DATAフォルダに格納されたファイルBook1.xlsxのSheet1のA5セル | “[C:\My DATA\Book1.xlsx]Sheet1!A5” |
CドライブのMY DATAフォルダに格納されたWordファイルReport1.docxに設定したブックマークBookmark1 | “[C:\My DATA\Report1.docx]Bookmark1” |
同じブックの別シートSheet1のテーブル(またはセル範囲)Table1 | “#Sheet1!Table1” |
同じブックの別シートのA5セル | “#Sheet1!A5” |
メールアドレス | “mailto:△△△@tschoolbank.com” |
第二引数「別名」
リンクテキストを指定します。この引数は省略できますが、省略した場合はリンク先に指定したURLやパスがそのままリンクテキストとして表示されます。
HYPERLINK関数でテキストリンクが表示されました。
数式 =HYPERLINK(“https://www.tschoolbank.com/”,“作~るBANK”)
HYPERLINK関数で目次を作成する
各シートへのハイパーリンクを設定して、目次を作成してみましょう。
それぞれのシートにシート名を以下のように設定しておきました。
「目次」のシートです。リンクを貼る別シートのシート名をB2~B4セルに入力しておきます。
ハイパーリンクを設定するC2セルを選択して、HYPERLINK関数の「リンク先」に「A店シートのA1セル」へのパスを指定します。
同じブックの別シートをリンク先にする場合「“#A店!A1”」という記述になりますが、この例ではシート名をセル参照で入力したいので、必要な文字列を&でつなげて「“#”&B2&”!A1″」のように指定します。
引数「別名」には共通のリンクテキスト「売上表」を指定しました。
数式を確定させたら、B3~B4セルへオートフィルコピーします。
ハイパーリンクをクリックすると、リンク先の別シートにジャンプします。
- HYPERLINKはドキュメント内の相対パスや外部のURL、メールアドレスなどでリンク先を指定して、クリックでジャンプするハイパーリンクを作成する関数です
- HYPERLINK関数の引数「リンク先」は文字列で指定します
- HYPERLINK関数の引数「別名」にはリンクテキストを指定します。省略するとリンク先に指定したURLや相対パスがそのまま表示されます
- HYPERLINK関数で同じブック内の別シートへリンクする場合は「“#Sheet1!A1”」のように記述します