Excel(エクセル)のROWS関数の使い方|行の数を取得する
ROWS関数の基本的な使い方から応用までを、できるだけ分かりやすく解説していきます。
使用関数:ROWS
ROWS(ロウズ)関数とは?
ROW(ロウ)は行列で構成される表の「行」を指します。ロウの複数形であるROWS(ロウズ)は指定した範囲の行の数を数える関数です。
ROWS関数はINDEXやVLOOKUPなど他の関数の引数にネストして使われることの多い関数です。
ROWS関数の引数と書式
「数式」→「関数ライブラリ」→「検索/行列」からROWSを選択します。
ROWS関数の引数は「配列」です。「配列」の行数を返します。
ROWS関数の書式の構成はこうなります。
ROWS関数の基本的な使い方
ROWS関数の簡単な使用方法を説明します。
以下の表からアンケートの回収率を求めます。
引数「配列」
教数を求めたいセル範囲を参照します。
この例では氏名のセル範囲をドラッグで指定します。
この数式ROWS(A3:A16)でアンケートの総数が取得できました。これをコピーしておきます。
回収済みの個数を数えるのに、空白以外のデータ数を数えるCOUNTA関数を使います。「=COUNTA(B3:B16)」でアンケートの回収数が取得できます。これをROWS関数で求めた総数で割り算します。
数式 =COUNTA(B3:B16)/ROWS(A3:A16)
アンケートの回収率が取得できました。回収率のセルには「%」の表示形式を設定してあります。
ROWS関数とWORKDAY関数を組み合わせた応用例
担当医師の6月の診療日を取得します。
WORKDAY関数は開始日から土日を除く指定期間経過後の日付を取得します。この経過日数にROWS関数をネストします。
診療日の日付を表示させる列の最初のセルを選択して、WORKDAY関数の引数「開始日」に5月末日の日付を指定します。
WORKDAYの引数「日数」にはROWS関数をネストします。ROWS関数の引数「配列」に「$A$1:A1」と指定し、1行進むごとに$A$1:A2、$A$1:A3・・・と1ずつ加算されるようにします。ここではA1セルにしましたが、行数を取り出すためだけなのでB1セルでもC1セルでも構いません。
WORKDAYの引数「祭日」には「臨時休診日」のセル範囲を絶対参照で指定します。
オートフィルコピーすると、6月の診療日が抽出されました。
最終的な数式 =WORKDAY(“2022/5/31”,ROWS($A$1:A1),$C$2:$C$5)
ROWS以外で行列の情報に係るExcel関数 ADDRESS・COLUMN・ROW・COLUMNS
COLUMNS関数と関わりの深い関数をピックアップしました。
ADDRESS | セルの位置を列番号と行番号の文字列で返します |
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COLUMN | セルの列番号を取得します |
ROW | セルの行番号を取得します |
COLUMNS | セル範囲の列数を取得します |
- ROWSはセル範囲の行数を求める関数です
- ROWS関数の引数「配列」には行の数を取得したいセル範囲を指定します
- ROWS関数は多くの場合、VLOOKUP、OFFSET、COLUMNSなど他の関数と組み合わせて使われます
- ROWS以外で行列の情報に係るExcel関数にはADDRESS・COLUMN・ROW・COLUMNSなどがあります