Excel(エクセル)のROW関数の使い方|行番号を取得する
行の番号を求めるROW関数の基本的な使い方から応用までを、できるだけ分かりやすく解説していきます。
使用関数:ROW
ROW(ロウ)関数とは?
ROW(ロウ)は横並びを意味する英語ですが、IT関連では行列で構成される表の行を指します。Excelのシートでは縦に1・2・3・・・が振られた「行」を指します。
ROW関数はセルの行番号を返すシンプルな機能で、INDEXやVLOOKUPなど他の関数の引数にネストして使われることの多い関数です。
ROW関数の引数と書式
「数式」→「関数ライブラリ」→「検索/行列」からROWを選択します。
ROW関数の引数は「参照」だけです。引数を省略すると、選択セルの行番号が返ります。
ROW関数の書式の構成はこうなります。
ROW関数の基本的な使い方
ROW関数の簡単な使用例で機能を確認しましょう。
担任教師を割り振った以下の表から、担当学年を取得します。
引数「参照」
行番号を求めたいセルを参照します。セル範囲を指定した場合は範囲の左上端のセルの行番号が返ります。
この例では担当教師の名前のセルをクリックで指定します。
先頭行には列見出しがあるので、数式バーのセル番地の後に「-1」を付けて引き算します。
当該セルの行番号から1を引き算した数値が返りました。
ROW関数で連番を振る
ROW関数のポピュラーな使い方の一つに、連続した番号を振るというのがあります。簡単で、覚えやすい操作です。
以下の表の「伝票No.」にROW関数で連番を振ってみましょう。
この操作ではダイアログは使わず、連番を振るセルまたは数式バーに直接「=ROW()」と入力します。連番を振る最初のセルは5行目にあるので、ここから4を引き算するため「=ROW()」に続けて「-4」と入力します。
オートフィルコピーして連番を振ります。
表の行を追加・削除しても連番は自動で振り直されます。
連番を振る操作のもっと詳しい解説は以下の記事にまとめています
ROW関数とINDEX・COLUMN関数を組み合わせて表を分割する応用例
一つの列範囲を幾つかの行列に分割して表を作り変える操作です。INDEX関数の引数にROW関数とCOLUMN関数をネストして実装します。
詳しい手順は以下のページの最終章にあります

ROW以外で行列の情報に係るExcel関数 ADDRESS・COLUMN・COLUMNS・ROWS
COLUMN関数と関わりの深い関数をピックアップしました。
ADDRESS | セルの位置を列番号と行番号の文字列で返します |
---|---|
COLUMN | セルの列番号を取得します |
COLUMNS | セル範囲の列数を取得します |
ROWS | セル範囲の行数を取得します |
- ROWはセルの行番号を求めるシンプルな関数です
- ROW関数の引数「参照」には行番号を取得したいセルを指定します
- 「参照」を省略した場合はROW関数が入力されているセルの行番号が返ります
- ROW関数を使って、行を追加削除しても振り直される連番を振ることができます
- ROW関数は多くの場合、VLOOKUP、INDEX、COLUMNなど他の関数と組み合わせて使われます
- ROW以外で行列の情報に係るExcel関数にはADDRESS・COLUMN・COLUMNS・ROWSなどがあります