※ Microsoft365(旧Office365)Excelの画像を使って解説しています。
今回の記事内容は「Excelで条件付き書式とWEEKDAY関数の数式を組み合わせて、週末の土日の行を自動で色分けする方法の解説」になります。
自動で色分けするために、WEEKDAY関数で土曜・日曜を特定する
下図のスケジュール表付きカレンダーには既に、曜日が表示された列があります。
曜日のセルには、DATE関数にA1セルの「年」、A2セルの「月」、A3セルの「日」をそれぞれ参照して日付データを取得する数式が入力されており、表示形式で曜日の表記に変換させています。
DATE関数で日付データ入力➔表示形式で曜日の表記に変換の詳しい手順は以下の記事を参照して下さい。
WEEKDAY関数は指定した日付データの曜日を判定して、1~7の曜日番号を返す関数です。どの曜日を1とするかは10通りの「種類」から選択して指定しますが、この例では、日曜を1とする種類「1または省略」を指定します。
以下の一覧から、日曜の曜日番号は「1」、土曜の曜日番号は「7」であると分かります。
WEEKDAY関数の種類「1または省略」による曜日番号の一覧 | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|
日曜日 | 月曜日 | 火曜日 | 水曜日 | 木曜日 | 金曜日 | 土曜日 |
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 |
WEEKDAY関数のダイアログボックスでの指定は下図のようになります。
- 「シリアル値」には日付データの入った曜日のセル「B3」をクリックして指定します。
※選択セルだけでなく、セルを含む行ごとに色付けする場合はF4キーを3回押して列だけ絶対参照で固定する➔「$B3」 - 「種類」には「1」(または省略)を指定します。
数式は =WEEKDAY($B3,1) です。
この数式で、セルに入力されている日付データの曜日が特定されます。
そこで、この後に続けて「=1」を追加すると、「セルに入力されている日付データの曜日が日曜だったら」という条件になります。
=WEEKDAY($B3,1)=1
この数式を条件付き書式で土日を色分けするための条件に使います。
条件付き書式で日曜の行ごとに色を付ける
スケジュール表では日付や曜日のセルだけでなく、予定の書き込み欄やチェック欄のセルも範囲に入れて、行ごとに色を付ける場合が多いと思います。ここでは、土曜・日曜の行全体に塗りつぶしの書式を設定します。
- 表題と列見出しを除いたスケジュール表の全セルを選択する
- 「ホーム」タブの「条件付き書式」ボタンをクリックする
- プルダウンメニューから「新しいルール」をクリックする
- ダイアログが開いたら、ルールの種類の「数式を使用して、書式を設定するセルを決定」をクリック
- 「次の数式を満たす場合に値を書式設定」のボックスに「=WEEKDAY($B3,1)=1」と入力
- 「書式」をクリックする
- 「塗りつぶし」タブをクリック
- 「色」を薄い赤に設定して「OK」をクリック
- ダイアログに戻り、「OK」をクリックする
月間スケジュール表の日曜の行にすべて薄い赤の「塗りつぶし」書式が適用されたことを確認して下さい。
WEEKDAY関数と条件付き書式ルールの一部を直して土曜の行を色分けする
土曜も日曜と同じように、条件付き書式で薄い青の背景で色分けします。この場合は日曜の条件付き書式ルールを複製して一部を手直しします。
- 「条件付き書式」ボタンをクリックする
- プルダウンメニュー一番下の「ルールの管理」をクリックする
- ダイアログが開いても日曜の書式ルールが表示されない時は「書式ルールの表示」を「このワークシート」に変える
- 日曜の書式ルールを選択して、「ルールの複製」ボタンをクリック
- コピーされた書式ルールをダブルクリックする
- ダイアログが開いたら、「次の数式を満たす場合に値を書式設定」のボックスのWEEKDAY関数の数式を「=WEEKDAY($B3,1)=7」に直す
- 「書式」から「塗りつぶし」の色を薄い青に変更する
- 「OK」をクリックする
月間スケジュール表の土曜の行にすべて薄い青の「塗りつぶし」書式が適用されたことを確認して下さい。