※ Microsoft365(旧Office365)PowerPointの画像を使って解説しています。
原稿や配布資料用に印刷する用紙サイズ(A4)の大きさに合わせて変更する方法も教えて下さい。
実際に使うプロジェクターが4:3比率である場合を考えれば作成前に確認をとるのがベストですが、そううまくはいきませんね。
・・・と、いうことで、
今回の記事内容は「PowerPointでスライドのサイズを変更する方法の解説」になります。プリンターで印刷するためにA4やB4サイズの大きさに合わせる方法も併せて説明します。
そもそも、最適なスライドサイズとは?
プレゼンテーションのスライドサイズはプロジェクターやPCのモニターのサイズに合わせて調整します。
PowerPoint2013以降はデフォルトの設定サイズになっており、プレゼンに使うプロジェクターでは現在この画面サイズが主流です。
PowerPoint2013以前はデフォルトの設定サイズでしたが、16:9比率に取って代わられ、縮小傾向にあります。
作成後、または作成途中でスライドのサイズを変更する方法
ある程度スライドを作成してしまっていて、作業途中でサイズを変更する場合です。比率16:9で作成したスライドを比率4:3の標準サイズに変更します。
- 「デザイン」タブに切り替える
- リボン右端の「ユーザー設定」グループにある「スライドのサイズ」をクリック
- メニューの「標準(4:3)」をクリック
- 「最大化」と「サイズに合わせて調整」のどちらかを選んでクリック
- 比率16:9のスライドが比率4:3の標準サイズに変更される
「最大化」と「サイズに合わせて調整」の違い
上図でも分かるように、タイトル・背景・画像・テキストボックスなどのオブジェクトがそのままのサイズで残るため、一部が切れます。スライドマスター表示にして、背景の縮小や画像の配置を並べ替える作業が必要になります。
タイトル・背景・画像・テキストボックスなどのサイズを4:3に合わせて縮小し、レイアウトを最適化します。うまくいくことも多いですが、場合によってはデザインの大幅な崩れを引き起こすこともあります。
横長の16:9スライドを縦長に変更する方法
プロジェクターには横向きと縦向きを自在に変更できる機能を搭載した機種もあり、スライドの内容に応じて縦長のプレゼンテーションを作成することもあると思います。横長から縦長へ変更する手順は以下の通りです。
- 「デザイン」タブに切り替える
- リボン右端の「ユーザー設定」グループにある「スライドのサイズ」をクリック
- 「ユーザー設定のスライドのサイズ」をクリック
- 「スライドのサイズ」ダイアログで「印刷の向き」➔「スライド」の「縱」をクリック
- 「最大化」と「サイズに合わせて調整」のどちらかを選んでクリック
- 横長のスライドが縦長に変更される
横長を縦長に変更する場合、「最大化」と「サイズに合わせて調整」のどちらを選んでもレイアウトの調整は必要になるでしょう。「サイズに合わせて調整」では横幅に合わせてスライドが縮小されるだけなので、むしろ、「最大化」を選んでテキストや画像の配置を並べ替えた方が作業効率はいいかもしれません。
印刷する用紙サイズ(A4・B4など)に合わせて変更する方法
以下の手順で①~③までは前章の「横長の16:9スライドを縦長に変更する方法」と同じです。
- 「デザイン」タブに切り替える
- リボン右端の「ユーザー設定」グループにある「スライドのサイズ」をクリック
- 「ユーザー設定のスライドのサイズ」をクリック
- 「スライドのサイズ」ダイアログで「スライドのサイズ指定」をクリック
- 印刷する用紙サイズを選択する
- 「最大化」と「サイズに合わせて調整」のどちらかを選んでクリック
- スライドが選択した用紙サイズに変更される
印刷に使う主な用紙サイズの寸法・アスペクト比などの詳細は以下のページを参照して下さい。
紙のサイズ|A判・B判の規格と大きさ一覧
A4サイズについて詳細解説|cm・px・インチ・比率
B4サイズについて詳細解説