※ Microsoft365(旧Office365)Excelの画像を使って解説しています。
今回の記事内容は「Excelで特定のセルだけ保護する方法と、特定のセルだけ保護を外す方法の解説」になります。
Excelで特定のセルだけ保護する方法
シートの一部だけ入力禁止の保護を設定して、その他のセルは自由に編集できるようにする操作です。
「アカウント」と「パスワード」のセル範囲だけ「ロック」します。この選択範囲だけが保護されて入力禁止になり、シート内の他のセルは自由な入力・書き換えが可能になります。
- 1.シート全体のロックを解除する
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- シートの最上部左にある三角をクリックしてシート全体を範囲選択する
- 右クリックする
- メニューから「セルの書式設定」をクリックする
- 「セルの書式設定」ダイアログボックスで「保護」タブをクリックする
- 「ロック」をクリックしてチェックを外す
- 「OK」をクリックして閉じる
- 2.シートの一部にロックを掛ける
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- 保護(入力禁止)するセル範囲を選択する
- 右クリックする
- メニューから「セルの書式設定」をクリックする
- 「セルの書式設定」ダイアログボックスで「保護」タブをクリックする
- 「ロック」をクリックしてチェックを付ける
- 「OK」をクリックして閉じる
- 3.「シートの保護」を設定する
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- 「校閲」タブ「保護」グループの「シートの保護」をクリックする(またはシート名を右クリックして「シートの保護」をクリックする)
- 「シートの保護」ダイアログボックスが開く
- 「シートの保護を解除するためのパスワード」を任意で入力する(➔ 設定しなくても可)
- 「ロックされたセル範囲の選択」のチェックを任意で外す(➔ 強制的な制限を掛ける場合はチェックを外す)
- 「OK」をクリックして閉じる
これで「シートの保護」を一部だけに設定する操作は完了です。ちゃんと入力禁止になっているか「アカウント」「パスワード」の固定された範囲のセルを書き換えようとしてみましょう。
「変更しようとしているセルやグラフは保護されているシート上にあります。変更するには、シートの保護を解除してください。パスワードの入力が必要な場合もあります。」というメッセージが開けばOKです。
特定のセルだけ保護を外して他は入力禁止にする方法
以下の青い枠内の「利用回数」のセル範囲だけ保護を外します。この選択範囲だけ入力や書き換えが自由にできるようになります。
保護を外すセル範囲を選択したら、上記の「Excelで特定のセルだけ保護する方法」の「1.シート全体のロックを解除する」の2~6まで(セルの書式設定を開いてロック解除)を実行します。
次に、「Excelで特定のセルだけ保護する方法」の「3.「シートの保護」を設定する」を実行して完了です。ちゃんと入力禁止になっているか確認しましょう。
「シートの保護を解除するためのパスワード」設定の注意点
「シートの保護を解除するためのパスワード」を設定するかどうかは自由です。「シートの保護」ダイアログボックスで空欄のままにしておいてもOKです。
むしろ、パスワードの管理は面倒な部分もあって、特に必要でもないのに設定すると「シートの保護」を解除する時にパスワードを忘れたりして困ることも多いので注意しましょう。
「シートの保護」「ロック解除」「ロック」を組み合わせる使い方を覚えて、Excelの作業に役立てて下さい。