※ Microsoft365(旧Office365)Excelの画像を使って解説しています。
Excel2016から新たに加わった「TEXTJOIN関数」を使うと、「CONCATENATE関数」ではできなかった複数のセルの内容を1つにまとめて表示させることができます。姓名を分けた2つのセルを1つにするといったことが可能で、文字と文字の間の区切り文字(スペースやカンマ)も自由に設定でき、数式も短くなって便利です。
今回の記事内容は「ExcelのTEXTJOIN関数で「苗字」と「名前」を分けた2つのセルをスペースで結合する設定をして、TEXTJOINの基本を解説」になります。
- 【1】TEXTJOIN関数で「苗字」と「名前」を結合する「姓名」の列を挿入する
- 「苗字」と「名前」を分けた2つの列の右に「姓名」をまとめる列を挿入します。
- 【2】TEXTJOIN関数の「区切り文字」で「苗字」と「名前」の間のスペースを挿入する
- 「数式」タブ➔「数式ライブラリ」➔「文字列操作」➔「TEXTJOIN」でTEXTJOIN関数の引数ダイアログボックスを開きます。
最初の引数「区切り文字」の欄で全角スペースを打ち、Tabキーを押して「” ”」と入力します。これが「苗字」と「名前」を結合するスペース挿入の設定になります。
- 【3】TEXTJOINで結合する「苗字」と「名前」の範囲内にある空白セルをどうするかTRUEかFALSEで設定する
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TEXTJOIN関数の第2引数「空のセルは無視」は、TEXTJOINで結合する「苗字」と「名前」の範囲内に空白セルがあった場合、無視するか結合させるかを「TRUE」または「FALSE」で設定します。
範囲内に空白セルが無い場合は入力しなくても構いません。
- 【4】TEXTJOINで結合する「苗字」と「名前」の範囲を指定する
- TEXTJOIN関数の第3引数「テキスト1」に、TEXTJOINで結合する「苗字」と「名前」の最初のセル範囲を指定します。
- 【5】TEXTJOIN関数の設定で「姓名」のセルにスペースで区切った「苗字」と「名前」が結合される
- 「姓名」の最初セルに、TEXTJOIN関数で結合された「苗字」と「名前」がスペースを区切り文字にして表示されます。下までオートフィルコピーして完了です。
「苗字」と「名前」を分けた2つのセルをスペースで結合して「姓名」にまとめる例で、TEXTJOIN関数の使い方を分かっていただけたでしょうか。
TEXTJOINはExcel2016から追加された比較的新しい関数です。文字列の結合にはCONCATENATE関数を使っている人が多いかもしれませんが、複数のセルの内容を1つにまとめるのに使いやすいTEXTJOIN関数を試されることをおすすめします。