Excel(エクセル)で足し算するSUM(サム)関数の使い方|数値の合計

Excel(エクセル)SUM(サム)関数の使い方|数値の合計
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Excel(エクセル)で足し算するSUM(サム)関数の使い方|数値の合計

使用関数:SUM

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SUM関数は足し算をする関数で、Excel(エクセル)の集計機能の基本です。
表計算で最初に実行するのは、おそらく「合計」でしょう。数値を正確に素早く足し算するSUM関数の使い方と初歩的な応用を初心者にも分かりやすく図解します。

Excel(エクセル)で足し算する四則演算

幾つかの数値を単純に足し算するには四則演算の加算記号「+(プラス)」で数値同士をつなぎます。「=数値+数値
セル参照で足し算するのも同じ。「=A1+B1」と入力します。

ですが、Excel(エクセル)には表計算での足し算を素早く確実に実行できるよう「オートSUM」機能が装備されており、もう少し複雑な計算は「SUM関数」で行えます。

SUM関数の構成|条件はシンプル

SUM関数の条件となる引数は「合計するセル範囲」だけ。実にシンプルな構成です。
SUM関数の構成

オートSUM(シグマ∑)は自動で足し算する機能

ただ規則的に並んだ数値を足し算するだけならSUM関数で数式を組み立てることはありません。Excel(エクセル)にはボタン一つで瞬時に自動で集計を行う機能「オートSUM」があります。

自動の集計機能オートSUMはよく使うので「数式」タブの右端「関数ライブラリ」にある大きな「∑(シグマ)」のボタンの他、「ホーム」タブの「編集」グループにもあります。
数式タブとホームタブにある自動の集計機能オートSUMのボタン

操作はとても簡単。足し算したい表データの「合計値」が入るセルを選択して、オートSUMをクリックするだけです。
オートSUMは自動で集計する範囲を推測し、破線が範囲の周囲を回ります。
「合計値」が入るセルを選択して、オートSUMをクリック
自分が足し算したい範囲であることを確認したらEnterを押して決定。集計結果が表示されます。
合計セルにオートSUMの結果が表示された

オートSUMが自動で指定した範囲を修正するには?

オートSUMは集計する範囲を自動で推測してくれますが、間違うこともあります。
オートSUMが間違った範囲を指定

こんな時は、破線が選択範囲を回っている状態で、適正な範囲をドラッグして指定し直します。
適正な範囲をドラッグして指定

離れたセル、飛び飛びのセル範囲を指定するには?

オートSUMで離れたセル範囲、飛び飛びのセルを指定することもできます。SUM関数の集計から除外したい列やセルがある場合などに役立ちます。

例として、下図のように「パスタ」と「ドリンク」の総計を求めてみます。それぞれ4行目と7行目にデータがあるので、5・6行目のデータを除いて範囲指定します。
オートSUMをクリックすると、範囲が選択されます。
離れたセル範囲の総計を求めるセルを選択してオートSUMをクリック

集計する最初の範囲をドラッグで指定します。
オートSUMで集計する最初の範囲をドラッグで指定
続いて、Ctrlキーを押しながら、離れたセル範囲をドラッグして指定します。
Ctrlキーを押しながら、離れたセル範囲をドラッグして指定
Enterを押すと、総計が求められました。
オートSUMで離れたセル範囲が足し算された

Ctrlキーを押しながらセルをクリックしていけば、下図のように飛び飛びになったセルの足し算もできます。
Ctrlキーを押しながらセルをクリックして飛び飛びになったセルを足し算

小計・合計・総計をオートSUMは一発で集計できる

列ごと、行ごとに小計・合計の欄があり、その列と行が交わった角のセルに総計を入れるデータ表では、小計・合計・総計のすべてをオートSUM一発で集計できます。
小計・合計・総計の欄があるクロス表
小計・合計・総計の数値が入るセル範囲も含めて、データ範囲をすべて選択します。
小計・合計・総計の数値が入るセル範囲も含めて、データ範囲をすべて選択
オートSUMをクリックすれば、すべての計が一度に集計されます。
小計・合計・総計をオートSUMで一発で集計

【「小計」「合計」「総計」とは? その違いについて】
簡単に示すと、小計<合計<総計となります。
小計とは一番小さな集計です。上記の表では商品ごとの計になります。合計はそれより一段大きな括りでの計になります。上記例では月別の売上高です。
そして、総計はすべてをトータルした値ということです。

SUM関数で複数のシートをまたいで集計する

幾つかのスプレッドシートに分けてデータ表を管理している場合、各シートをまたいでデータを集計したいことがあると思います。これもオートSUMで簡単に実行できます。

下図のように、A店・B店・C店の売上を別シートで管理していて、全店のデータを足し算して全店の総計を出したい、といったケースです。
幾つかのスプレッドシートに分けてデータ表を管理

この集計機能を実行するためには、またぐシートの表が同じ位置、同じ形式であることが前提条件となります。

SUM関数の集計の結果を表示させる表を別シートに作成します。これも集計するシートと同じ位置、同じ形式にします。
SUM関数の集計の結果を表示させる表を別シートに作成
SUM関数の集計の結果を表示させる表(シート名「全店」)のデータ範囲を選択してオートSUMをクリック。
データ範囲の最初のセルにSUM関数が自動入力された状態になります。
SUM関数の集計の結果を表示させる表のデータ範囲を選択してオートSUMをクリック

集計する最初のシート名(ここでは「A店」としました)をクリックして切り替えます。
集計する最初のシート名をクリックして切り替え
A店のシートに切り替わったら、選択範囲の最初のセル(数値の入った最初のセル:この例ではC4)をクリックします。
切り替えたシートの数値の入った最初のセルをクリック
そのまま、次は集計する最後のシートのシート名をShiftキーを押しながらクリックします。
集計する最後のシートのシート名をShiftキーを押しながらクリック

最後に、もう一度「オートSUM」をクリックして決定。「全店」の集計表にシートをまたいだ合計の数値が表示されました。
シートをまたいでオートSUMで集計した結果が表示された

SUM関数の集計で0を表示させない方法

データが十分に揃ってない表では合計が「0」になる箇所が出てきます。「0」を表示させず、空欄にする方法は幾つかあります。

一番手っ取り早いのは、Excel(エクセル)の「ファイル」→「オプション」→「詳細設定」→「ゼロ値のセルにゼロを表示する」のチェックを外すことです。
Excel(エクセル)の「ファイル」→「オプション」→「詳細設定」→「ゼロ値のセルにゼロを表示する」のチェックを外す

この方法の詳細な解説と、IF関数を使って0を出現させずに計算式を適用する操作の解説は以下の記事で。

0が表示されないようにする一番簡単な方法と定番の方法

SUM関数で計算されないエラー(0になる)に対処

下図の表では数値データのセルに設定されている表示形式が全て「文字列」になっています。

数字だけが入力された列(5月と6月)は文字列であってもExcel(エクセル)が数値と認識するのでちゃんと計算されていますが、数字以外の文字列が含まれる列(4月)は計算されず「0」が返っています。
数値のセルが文字列になった表でSUM関数を使った例

このエラーを修正するのに表示形式を変えてもダメです。とりあえず、横に列を増やしてセルの表示形式を「数値」にしておきます。
横に列を増やしてセルの表示形式を「数値」にする
増やした列の最初のセルを選択し、「文字列操作」のVALUE関数のダイアログを開き、数字以外の文字列が含まれる列の最初のセルを引数に指定します。
VALUE関数のダイアログを開き、数字以外の文字列が含まれる列の最初のセルを引数に指定
Enterで数値に変換されたら、これをフィルコピーして列データをすべて数値に直します。
フィルコピーして列データをすべて数値に直す

VALUE関数の数式のままだとトラブルの元なので、セル範囲をコピーして、そのまま「値」として貼り付けておきましょう。
VALUE関数の数式が入ったセル範囲をコピーして、そのまま「値」として貼り付け

SUM関数で引き算するには?

SUM関数に引き算を組み込んで計算させることもできます。
数式を修正する必要はありません。SUM関数の範囲の中の引き算したい数値に「-(マイナス)」を付けるだけです。
SUM関数の範囲の中の引き算したい数値に「-」を付ける

SUMの仲間たち|足し算する関数PickUp

まとめ
  • Excel(エクセル)の四則演算で足し算の加算記号は「+(プラス)」です。「=数値+数値
  • 表計算での足し算はボタン一つでセル範囲にある数値を合計する「オートSUM」が便利
  • オートSUMはクロス表の小計・合計・総計のすべてを一発で集計できます
  • 幾つかのスプレッドシートに分けてデータ表を管理している場合、SUM関数は各シートをまたいでデータを集計します
  • SUM関数の集計で0を表示させないようにするにはExcelのオプション設定か、IF関数で実装します
  • SUM関数で計算されないエラー(0になる)にはVALUE関数で文字列になっている値を数値に変換して対処します
  • SUM関数に引き算を組み込んで計算させることもできます
  • SUM関数から派生した関数にはSUMIF、SUMIFS、SUMPRODUCTなどがあります
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