Excel(エクセル)DATESTRING関数の使い方|西暦を和暦に変換する
使用関数:DATESTRING
DATESTRING(デイトストリング)関数とは?
DATESTRING関数は指定された日付を昭和・平成・令和などの和暦表示に変換します。書類の作成日を和暦にしたい場合などに使われています。
DATESTRING関数がない?
DATESTRINGは少し特殊な関数で、関数ライブラリには掲載されていません。「関数の挿入」にもありません。セルや数式バーに直接入力して使う関数です。また、Excel2019以降、及び365ではセルの書式設定の「表示形式」で和暦への変換が可能となりましたので、DATESTRINGの使用はかなり限定的になっています。今後なくなるかもしれない関数の一つではあります。
DATESTRING関数の引数と書式
DATESTRING関数の引数は「シリアル値」です。
シリアル値とは1900年1月1日を「1」として、1日1ずつ加算した数値で日付を表したものです。シリアル値を足し算・引き算することで期間を計算したり、1週間後、1ヶ月前、1年後の日付を簡単に取得することができます。シリアル値は「表示形式」によって日付のスタイルで表示されます。「2022/1/19」「令和4年1月19日」「19-Jan」は全て同じシリアル値「44580」です。表示が違っても、並べ替えや計算にはこの数字が使われます。
DATESTRING関数の書式の構成はこうなります。
DATESTRING関数で今日の作成日を和暦で表示
DATESTRING関数を入れる作成日のセルを選択し、 =DATESTRING( と入力します。
続けて、TODAY関数を TODAY() と入力し、カッコを閉じます。
数式を確定させると、今日の日付が和暦で表示されました。最終的な数式は =DATESTRING(TODAY()) となります
DATESTRING関数の引数にはTODAY関数やNOW関数・セル参照・シリアル値を指定する他、日付を表す文字列を「” “」で囲って指定することもできます。
DATESTRING関数で表示された和暦の0を消す
前章で表示されたDATESTRING関数の和暦は「令和04年05月05日」です。二桁表示で頭に0が付く数字は和暦に合わない感じもします。
これを解消するのは、かなり本末転倒というか、DATESTRING関数の存在意義を否定することになりそうですが、TODAY関数だけを入力して「表示形式」「日付」で「カレンダーの種類」を「和暦」に替えて、漢字の表示を選択すれば0が消えて一桁表示になります。
Excel2016以前ではDATESTRING関数ではなく、TEXT関数で「=TEXT(TODAY(),“[$-ja-JP]ggge年m月d日”)」のように指定すれば、0を消した和暦の今日の日付が取得できます。TEXT関数の引数「値」にTODAY関数を入れ、「表示形式」に和暦の表示形式を入力しています。
- DATESTRING(デイトストリング)関数は指定された日付を昭和・平成・令和などの和暦表示に変換します
- DATESTRING関数は非推奨の関数で、今後使えなくなる可能性があります
- Excel2019以降及びOffice365では表示形式による和暦の変換ができます
- 西暦を和暦に変換するのはTEXT関数で代用できます