Excel使いこなしの基礎と応用

データベース(表)の間違い探しは並べ替えから始める

膨大なデータの中から、取りこぼすことなく間違いを洗い出すためには並べ替えが有用です。商品名や得意先社名の不統一、コードの入力ミスなどを素早くピックアップしてくれます。並べ替えの基本操作と、データの表記ミスをチェックする方法を図解します。

目次


並べ替えの法則・昇順と降順

事前に決めておくことは、何を基準に並べ替えるか、どのように並べ替えるかです。

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並べ替えの基準にするものは、文字列、数字、アルファベット、日付、セルやフォントの色など多様ですが、並べ替える順序の型は「昇順」「降順」の2つです。

漢字とアルファベットのデータが混在しているような場合には、以下のような規定の優先順位に従って並べ替えられます。
(昇順)数字→記号→アルファベット→ひらがな(カタカナ)→漢字
(降順)漢字→ひらがな(カタカナ)→アルファベット→記号→数字

並べ替えの基準(日本語・数字・日付・アルファベット)

日本語
昇順=五十音順(あいうえお順)、降順=逆五十音順(わろれるりら順)
ひらがなとカタカナは区別されません。漢字が読み情報を持っている(手入力した)場合は、ひらがな・カタカナ漢字共に区別なく「読み」通りの順位になります。

数字
昇順=小→大、降順=大→小
昇順は普通に12345・・・と並び、降順は・・・54321と逆並びになります。

日付
昇順=古い→新しい、降順=新しい→古い
昇順は 4/6 → 4/7 → 4/8 → 4/9 → 4/10 となり、降順は 4/10 → 4/9 → 4/8 → 4/7 → 4/6 となります。

アルファベット
昇順=ABCDE、降順=ZYXWV
大文字小文字の区別はしません。

並べ替えの基本操作

普通の表でも並べ替えはできますが、テーブル化しておくとフィールドごとにドロップダウンリストが装備されるため、最小のジェスチャーで実行できます。
▶データ表にはテーブルを使うべき! その理由と設定方法

テーブルの列項目(フィールド)名の右横にある「▼」(フィルターボタン)をクリックすると、並べ替えのメニューが降りてきます。
テーブルのフィルターボタンからメニューを開く

実行したい並べ替えの型を選ぶと、瞬時に完了します。ここでは昇順をクリック。「氏名」フィールドがあいうえお順に並べ替えられました。
「氏名」フィールドをあいうえお順で並べ替え
A列にある「順位」も「氏名」と連動して並べ替えられています。
後で順位を1番から並べ替えたい時は「順位」フィールド右横▼をクリックして「昇順」を選択すればいいわけですね。

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テーブル化していない表で並べ替えを行うなら、基準にしたい列のどこかを選択し右クリック。表示されたメニューから「並べ替え」→「昇順」または「降順」。
セル上で右クリック→並べ替え→昇順または降順
フィルターボタンを付けたい時は、表内のセルをどれか一つ選択して「ホーム」タブ「編集」グループの「並べ替えとフィルター▼」から「フィルター」をクリックします。
並べ替えとフィルターのコマンドボタン
テーブルと同じようにフィールドごとにフィルターボタンが付きました。
表にフィルターボタンが追加された

データベースの間違い探しに利用する

データベースとして表を有効利用したいなら、入力ミス、表記ゆれ等を完全になくしておく作業が必須です。その前段階として、訂正箇所の洗い出しに並べ替えを利用します。

下図の表の「取引先」フィールドの社名にミスがないかをチェックしてみましょう。
取引先の表記ミスを探す
ここで並べ替えの基準にするのは「取引先」フィールドではなく、左隣の「顧客コード」です。データベースで顧客や商品に振られた固有のコード番号は、並べ替えや抽出のときに活躍します。レコード(行)の通し番号も「No.」のようなフィールドを設けておきましょう。

顧客コード」フィールドの「▼」フィルターボタンからメニューを開き、まず、下へスクロールしてコードのミスを確認しておきます。
下図のようにハイフンが抜けているコードがあれば別物として表示されていますから、これを修正します。
コードの一覧からミスを探す
トップにある(すべて選択)のチェックを外し、改めて修正するコードにチェックを入れます。
(すべて選択)のチェックを外し、改めて修正するコードにチェックを入れる
「OK」すると修正するレコードが表示されるので、ハイフンを追加してから再度フィルターボタン→(すべて選択)にチェックを入れて「OK」。
修正するコードのレコードが抽出された

もう一度「顧客コード」フィールドの「▼」フィルターボタンから、「降順」をクリックします。この場合は社名ミスが疑われるデータが逆50音順で上の方にくるので降順にしましたが、表記ミスのチェックですから昇順でも降順でも好きな方を選択しましょう。
顧客コードのフィルターボタンから降順をクリック
同じコードがまとめられ、その中に違う社名が格納されているのが確認できます。取引先が社名を英語表記に変更したのに旧名が混じっているケースと、「株式会社」「(株)」が混在しているケースがありました。
まとめられたコードごとに社名の表記ミスを探す
修正すべきデータが取り出せれば、作業の半分は片付いたようなもの。
今度は「取引先」の「▼」フィルターボタンをクリック、値の一覧トップにある(すべて選択)のチェックを外し、改めて修正する会社名にチェックを入れます。
取引先のフィルターボタンから一覧の表記ミス社名にチェックを入れる
修正する会社名が全て抽出されました。
修正するレコードが抽出された
後は、ドラッグで社名を全て選択して、入力し直せばOK。・・・ですが、修正するデータ数が多くてチマチマやってられないような時には次の記事で解説する「検索・置換」かSUBSTITUTE関数で対処しましょう。このページの例のように「顧客コード」フィールドが設けられておらず、「取引先」の情報の並べ替えで表記ミスを探そうとすると、社名の冒頭に付く「株式会社」の文字列が邪魔という場合の対処法も記載されています。


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