Excelを使う時、随所に登場するTRUEとFALSE。この2つの論理値についてまとめました。TRUEとFALSEの違い、TRUEとFALSEを計算で使う場合、IF関数を構成するTRUE(真の場合)とFALSE(偽の場合)について、VLOOKUP関数に指定する検索の型のTRUEとFALSEについて、TRUE関数・FALSE関数とは?等々を解説していきます。
使用関数:TRUE、FALSE、IF、VLOOKUP
TRUE(トゥルー)とFALSE(フォールス)の違い
Excelにおける論理値(ろんりち)は、一つの問に対する2極の答えです。簡単に言えばYESかNOで、「YES」がTRUE、「NO」がFALSEです。
- TRUE トゥルーと読みます。「事実、ありのまま、当てはまる」などを意味する言葉で、IF関数の引数では「真の場合」と訳されています。
- FALSE フォールスと読みます。「誤り、不正、虚偽」などを意味する言葉で、IF関数の引数では「偽の場合」と訳されています。
TRUEとFALSEを1と0で使う
論理値TRUEとFALSEを計算に使う場合、原則としてTRUEは「1」、FALSEは「0」として計算されます。
例えば、TRUEと入力されたセルと5を掛け算すると「5」になり、FALSEと入力されたセルと5を掛け算すると「0」になります。
VLOOKUP関数やMATCH関数の引数にTRUE・FALSEの代わりに数値で1と0を指定することもできます。
IF関数のTRUEとFALSE
「論理」の関数を代表するIF関数は論理式(問)と真の場合(答TRUE)・偽の場合(答FALSE)で構成されています。
第一引数の「論理式」で示された問に対する方向がTRUEとFALSEに分岐し、「もし、YESであるなら」というTRUEの方向が第二引数「真の場合」に指定され、「もしNOであるなら」というFALSEの方向が第三引数「偽の場合」に指定されます。真偽を判定して、それぞれの結果を表示させるわけです。
VLOOKUP関数のTRUEとFALSE
VLOOKUP関数の引数「検索の型」で指定するTRUEとFALSEは、「近似値を検索する」のがTRUEで、「完全一致を検索する」のがFALSEです。※この引数では、前述したようにTRUEの代わりに1、FALSE=の代わりに0を指定することができます。
例えば、「10、15、20、25、30」の範囲から、検索の型をTRUEにして「22」を検索すると「20」が返ります。TRUEによって22の小さい方の近似値が返ったということです。
この同じ例でFALSEを指定すると#N/Aエラーになります。
また、TRUEとFALSEが「参照範囲」の指定に使われるときは、TRUEが「A1形式」、FALSEが「R1C1形式」になります。
参照形式については以下の記事に詳細にまとめてあります

TRUE関数とは?
TRUEは他のソフトとの互換性維持の目的で存在する関数の一つです。「関数ライブラリ」の「論理」に格納されており、論理値TRUEを表示する関数です。引数はありません。
数式で入力するときは「=TRUE()」と記述します。
この関数を使うまでもなく、セルにTRUEと入力すればExcel側で論理値として認識してくれます。
FALSE関数とは?
FALSEは他のソフトとの互換性維持の目的で存在する関数の一つです。「関数ライブラリ」の「論理」に格納されており、論理値FALSEを表示する関数です。引数はありません。
数式で入力するときは「=FALSE()」と記述します。
この関数を使うまでもなく、セルにFALSEと入力すればExcel側で論理値として認識してくれます。
- Excelの論理値とは一つの問に対する2極の答えで、TRUEが肯定、FALSEが否定です
- 論理値TRUEとFALSEを計算に使う場合、TRUEは「1」FALSEは「0」として計算されます
- IF関数は論理式(問)と真の場合(答TRUE)・偽の場合(答FALSE)で構成されています
- VLOOKUP関数の引数「検索の型」で指定するTRUEとFALSEは、「近似値を検索する」のがTRUEで「完全一致を検索する」のがFALSEです
- TRUEとFALSEが「参照範囲」の指定に使われるときは、TRUEが「A1形式」FALSEが「R1C1形式」です
- TRUE関数・FALSE関数は他のソフトとの互換性維持の目的で存在する関数です
- TRUE関数・FALSE関数を使うまでもなく、セルにTRUE、FALSEと入力すればExcelが論理値として認識します