COUNTBLANK関数の使い方|空白のセルを数える

COUNTBLANK関数の使い方
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Excel(エクセル)のCOUNTBLANK関数の使い方|空白のセルを数える

使用関数:COUNT、COUNTA、COUNTIF、COUNTIFS、COUNTBLANK、DCOUNT、DCOUNTA

COUNTBLANK(カウントブランク)関数とは?

COUNTBLANKは空白(ブランク)のセルをカウントする関数です。指定した範囲の中に空欄のセルが幾つあるか、その個数を数えて返します。

COUNTBLANKはCOUNT関数から派生した関数です。「COUNT」を含む関数は種類が多く、それぞれ役割が違います。
まずは「COUNT」を名前に含む関数たちの違いを把握しておきましょう。

COUNTBLANKの姉妹関数一覧

「COUNT」の関数を分けるのは「カウントするデータの種類」と「条件を指定してカウントできるかどうか」です。

データの種類「数値データ(日付・時刻を含む)」「空白以外の全データ」「空白のデータ」の3種類、条件の指定「指定できない」「一つの条件を指定できる」「複数の条件を指定できる」の3種類です。以下に挙げる関数はこれらを組み合わせた機能をそれぞれ持っています。

関数名 属性 数えるデータの種類 条件の指定の可否
COUNT 統計 数値・日付・時刻 指定できない
COUNTA 統計 空白でない全データ 指定できない
COUNTIF 統計 条件に合うデータ 一つの条件を指定
COUNTIFS 統計 条件に合うデータ 複数の条件を指定
COUNTBLANK 統計 空白のデータ 指定できない
DCOUNT データベース 数値・日付・時刻 複数の条件を指定
DCOUNTA データベース 空白でない全データ 複数の条件を指定

COUNT系の関数でデータの件数、個数を数えようと思ったら、その役割を比較して最適な関数を選びましょう。

単純に数値のセルをカウントするならCOUNT関数、数値でも文字列でも何か入力されているセルの数を数えたいならCOUNTA関数、特定の文字だけをカウントしたいとか、~以上または以下の数値だけカウントしたいとかならCOUNTIF関数、「30歳以上」の「男性」というように複数のAND条件を指定してカウントしたいならCOUNTIFS関数、空欄になっているセルだけカウントしたいならCOUNTBLANK関数を選択します。

DCOUNTとDCOUNTA関数データベース(Excelの原則に沿って作成されているデータ表)から列の見出しをキーにして指定した条件で検索し、その個数を数えます。

両方とも複数の条件をAND条件・OR条件のどちらでも指定できる関数で、DCOUNTは数値・日付・時刻データを、DCOUNTAは空白以外の全データをカウントします。列見出しで分類された表でデータを数えたい時はとても便利に使える関数です。

COUNTBLANK関数の使い方・基本

COUNTBLANK関数の簡単な使用例です。
顧客名簿に会員の各ランクが記載されている列をCOUNTBLANKの範囲に指定し、空白のセルを数えて非会員数を求めます。※会員数は既にCOUNTA関数で求めてあります。
非会員数をCOUNTBLANK関数でカウント

COUNTBLANK関数の書式

非会員数が入るセルを選択して、「数式」→「関数ライブラリ」→「その他の関数」→「統計」からCOUNTBLANKをクリックします。
数式ライブラリの統計からCOUNTBLANKを選択
書式の構成はこうなります。
COUNTBLANK関数の書式の構成

COUNTBLANK関数の引数「範囲」

COUNTBLANKの引数は「範囲」一つだけ。これは必須です。
「範囲」には数値・文字列などの値や数式を直接指定できません。範囲の中のセルに数式が入っていて、その答えが空白文字「””」であったら、それは空白としてカウントされます。
スペースが入力されているセルは空白としてカウントされません。

この例では会員の各ランクが記載されている列範囲をドラッグで指定します。
COUNTBLANK関数の引数にセル範囲をドラッグで指定
空白のセルの個数がカウントされ、非会員数が適正に表示されました。
COUNTBLANK関数で空白セルの個数が数えられた
数式はこうなります。=COUNTBLANK(B2:B15)

COUNTBLANK関数のまとめ
  • COUNTBLANK関数は指定した範囲の中に空白のセルが幾つあるかを数えて返します
  • COUNTBLANK関数の引数は「範囲」一つで必須。値や数式は直に指定できません
  • 「範囲」に数式の入ったセルが含まれていて、その答えが空白””であればカウントされます
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