※ Microsoft365(旧Office365)Excelの画像を使って解説しています。

Excelでシートの保護を解除するパスワードを忘れてしまい、編集できません。強制解除する方法はあるでしょうか。

Excelの「シートの保護」で設定した「シートの保護を解除するためのパスワード」が分からなくなった時の対処法は2つあります。
- フリーのパスワード解析ソフトを使う
- xlsxファイルの拡張子をZipに変更してパスワードを解析し、コードを削除する裏技
フリーのパスワード解析ソフトの使用には大きなリスクを伴います。元々Excelファイルのパスワードを盗み取る目的で使われていた手段を逆手にとったソフトであり、データの流出などにつながる危険性が潜んでいないとも限りません。それでも使う時はよくよく口コミなどを確かめてソフトを選び、パスワードの解析に成功したら、そのパスワードはすぐに変更しておきましょう。
今回の記事内容は「Excelでxlsxファイルの拡張子をzipに変更してパスワードを解析し、コードを削除する裏技の解説」になります。
- Step1.パスワードを解析するxlsxファイルの拡張子をzipに変更する
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- エクスプローラーで保護を解除するパスワードを忘れたシートがあるxlsxファイルの保存場所にアクセスする
- ファイルを右クリック、「名前の変更」をクリック
- 拡張子を「xlsx」から「zip」に変更する
- 警告メッセージが開いたら「はい」をクリック
- ファイルのアイコンがExcelからZipに変わる
- Step2.Zipファイルのパスワードが付いているシートをメモ帳で開く
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- Zipファイル(展開しないまま)➔「xl」フォルダ➔「worksheets」フォルダへ移動
- 「worksheets」フォルダの中のパスワードが付いているシートをコピー
- デスクトップにペースト
- ペースとしたシートを右クリック、「プログラムから開く」でメモ帳を指定
- Step3.シートの保護パスワードを記述したコードを削除
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- メモ帳でシートを開いたら、「編集」➔「検索」で「sheetProtection」を検索
- 「
」から始まり、「/>」で終わるコードを削除する - パスワードを解除したシートを上書き保存する
- パスワードを解除して保存したシートをコピーし、元のZipファイル内にペーストして置き換える
- Step4.パスワードを解除して保存したzipファイルの拡張子をxlsxに戻す
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- パスワードが解除されたZipファイルを右クリック、「名前の変更」をクリック
- 拡張子を「zip」から「xlsx」に戻す
- Excelに戻ったxlsxファイルを開いて、パスワードが解除されたことを確認する

Zipにする方法でパスワード解除ができない!? 時は以下を確認!
- メモ帳でパスワードを解除した後、上書き保存し忘れていませんか?
- パスワードを解除した後のシートを元のZipファイル内にコピーし忘れていませんか?
以上、Excelでシートの保護を解除するパスワードを忘れた時の裏技的な対処法でした。