A5サイズについて詳細解説

A5サイズについて詳細解説|cm・ピクセル・インチ・アプリで設定・封筒で郵送

A5サイズについて詳細解説|cm・ピクセル・インチ・アプリで設定・封筒で郵送

ここではA5のサイズ規格・寸法、Excel・Word・Powerpoint・Photoshop・Illustratorの各種アプリケーションでA5ファイルを設定する方法、A5用紙の郵送に最適な封筒などをできるだけ分かりやすく図解します。

A5サイズの大きさはどのくらい?

A5の用紙サイズはビジネスで納品書・請求書・受領書・明細書などの事務処理に日常的に使われます。
他の書類によく使われるA4の半分の大きさなので、バインダーや引き出しにファイリングするのにも寸法が揃って便利です。

医療現場でも医療費請求(領収)書・処方箋などはA5サイズです。これらの書類と一緒に保管することが多い母子手帳はL判がA5サイズ(母子手帳M判はB6、S判はA6)ですし、お薬手帳はA5の半分のA6サイズです。

A5とA4、B5、A6、B6のサイズの比較

下図はA5サイズとA4、B5、B6、A6サイズの大きさの比較です。
A5サイズとA4、B5、B6、A6サイズの大きさの比較
この比較でA5はB5とB6の中間のサイズだと分かりますね。

紙のサイズ(A判・B判の規格)についての詳細は以下の記事をご覧下さい。

hhttps://www.tschoolbank.com/tb-articles/paper-size-ab/

A判の紙は国際標準規格で、「A0」が最大、「A1」「A2」と続きます。A5」は「A4」の半分のサイズで、「A6」の2倍のサイズです。
用紙サイズA判の表

A5用紙のサイズ感は?

A5のサイズ感の目安にするとすれば、システム手帳ですね。A5の手帳は十分な情報を書き込める面積があり、持ち運びやすく、手に持って読みやすいサイズです。
また、郵便往復はがき(148mm✕200mm)はA5サイズとほぼ同じ大きさです。言い換えれば、A5サイズは通常ハガキ2枚分に相当します。
A5の大きさはシステム手帳、郵便往復ハガキとほぼ同じ

A5のサイズ縦横の大きさは何cm?

A5の短辺は14.8cm(148mm)
A5の長辺は21cm(210mm)

A5のサイズ縦横の大きさ(cm)

A5の縦横の比率

A5の縦横比は1:√2(ルート2)

A5の縦横の比率
√2(ルート2)は「1.41421356(ひとよひとよにひとみごろ)」の語呂合わせで覚えましたね。
この比率は「白銀比」と呼ばれ、半分にしても縦横比が変わりません。寸法に無駄がなく、安定感があり、人の目にとても均整の取れた長方形と映ります。他のB判の紙も全て「白銀比」です。

A5用紙のサイズ縦横の大きさは何インチ?

A5の短辺は5.827in(インチ)
A5の長辺は8.268in(インチ)

「インチ」という単位は日本では採用されていないため、あまり馴染みがありませんが、イギリス・アメリカではインチ換算が主流です。
因みに、1インチ≒2.54センチ 1センチ≒0.393インチ となります。

A5サイズの画像・ファイルの解像度

パソコンでA5のファイルを作成するとき、特に画像を扱う際には出力・印刷を考慮して解像度を適正に設定する必要があります。

A5の解像度とpx(ピクセル)値

解像度とは「dpi(ディーピーアイ)dot per inch(dot/inch)」を単位とする、画像のキメ細かさの数値です。

ppi(ピーピーアイ)pixel per inch(pixel/inch)」も同等の意味で用いられ、デジタル画像の解像度は本来ならppiで表記するのが正解です。ただ、「dpi」という単位の方が浸透しており、dpiとppiを厳密に分けて扱うとこんがらがるので一般的には300dpi=300ppi相当という解釈でOKだと思います。

画像は細かい格子状か小さな点描で表現されており、その最小の四角い点が「1画素=1px(ピクセル)」で、最小の丸い点が「1dot(ドット)」です。解像度とは、1インチの中にpx(ピクセル)またはdot(ドット)がどれだけあるかを表した数値で、解像度が高くなれば画像の鮮明度が上がり、低くなれば画質が荒くなります。
解像度が高くなれば画像の鮮明度が上がり、低くなれば画質が荒くなる

画質が良くなると言っても、いたずらに解像度を上げればデータが重くなるだけです。例えば、写真データが重いと、Photoshopなどでの作業効率が悪くなります。
また、人間が目視で認識できる画質には限界があり、家庭用のプリンターでは解像度300dpiでも600dpiでも印刷結果に差はありません。

画像の印刷に適したA5サイズの解像度(ピクセル)

※単位はdpiで統一しています。

  • 家庭用プリンターの標準解像度、印刷サービスで推奨される最低解像度:300dpi
    A5の短辺:1748px A5の長辺:2480px
  • 印刷サービスで推奨される標準解像度:350dpi
    A5の短辺:2039px A5の長辺:2893px
  • 印刷サービスで推奨される高画質解像度:600dpi
    A5の短辺:3496px A5の長辺:4960px

A5サイズの設定

主なアプリケーションソフトでA5のファイルを設定する方法です。

Excel(エクセル)/Word(ワード)でA5サイズを設定する

エクセルとワードでA5ファイルを設定する時利用中のプリンターを変更する必要があるかもしれません。
エクセルの「ページレイアウト」ワードの「レイアウト」タブの「ページ設定」グループにある「サイズ」から用紙一覧を引き出してみて、そこに「A5」の選択肢がない場合は接続するプリンターを仮想プリンターに変更しておきます。

  • Excel(エクセル)/Word(ワード)を起動します。
  • 「ファイル」タブ→「印刷」をクリック、「プリンター」を仮想プリンター「Microsoft Print to PDF」や「Adobe PDF」に設定し直します。
    ExcelとWordでプリンターを仮想プリンター「Microsoft Print to PDF」や「Adobe PDF」に設定
  • 印刷設定のサイズ項目をA5 148.01mm✕210.01mm」に設定します。
    サイズを「A5 148.01mm✕210.01mm」に設定
  • ファイルが「A5」サイズに設定されます。

Powerpoint(パワーポイント)でA5サイズを設定する

  • Powerpoint(パワーポイント)を起動し、プレゼンテーションを開きます。
  • 「デザイン」タブに切り替え、「ユーザー設定」グループの「スライドのサイズ」→「ユーザー設定のスライドのサイズ」をクリックします。
    Powerpoint(パワーポイント)→デザイン→ユーザー設定→スライドのサイズ→ユーザー設定のスライドのサイズをクリック
  • 「スライドのサイズ」ダイアログボックスが開きます。「スライドのサイズ指定」リストには「A5」サイズは無いので一番下の「ユーザー設定」をクリックします。
    スライドサイズの設定リストの「ユーザー設定」を選択
  • 幅と高さのサイズを数値で指定します。A5の場合は「14.8cm」「21cm」です。
    A5の幅と高さのサイズを数値で指定
  • スライドサイズのコンテンツを「最大化」するか「サイズに合わせて調整」するかを選択する画面が開きます。どちらかを選んでクリック。
    スライドサイズのコンテンツを「最大化」するか「サイズに合わせて調整」するかを選択する画面
  • スライドのサイズがA5に設定されます。

Photoshop(フォトショップ)でA5サイズを設定する

  • Photoshop(フォトショップ)を起動すると初期画面が開きます。
    • (1)「印刷」タブに切り替えます
    • (2)「A5」を選択
    • (3)プリセットの詳細を確認、(4)「作成」ボタンをクリックします。

    Photoshop(フォトショップ)→印刷→「A5 148✕210mm」を選択→詳細を確認→作成をクリック

  • A5ファイルが作成されます。

Illustrator(イラストレーター)でA5サイズを設定する

  • Illustrator(イラストレーター)を起動すると初期画面が開きます。
  • プリセットのリストには「A5」はないので、初期画面右端の「プリセットの詳細」でA5サイズの幅と高さの数値(148mm、210mm)を指定します。ファイル名も必要なら指定しておきましょう。
    「プリセットの詳細」でA5サイズの幅と高さの数値(148mm、210mm)を指定
  • 「作成」ボタンをクリックします。
  • A5ファイルが作成されます。

A5サイズの郵送に最適な封筒

A5の用紙を郵便で送るのに適した封筒は「角形3号」「長形3号」「角形8号」「洋長形3号」などです。

A5サイズが折らずに入る角形3号封筒|定形外(規格内)

A5サイズを折らずに入れられる封筒
「角形3号」はA5の用紙が折らずに入る封筒です。横にしても縦にしても入ります。かなり余裕があるので枚数の多い書類もOK。(※厚さ3cmを超えると規格外)
もちろん、クリアファイル(A5用:155✕220mm)に入れても余裕で収まります。

A5サイズを120円切手(~50g)140円切手(50~100g)で折らずに送れる封筒

封筒の名称 封筒のサイズ 種別 概要
角形3号(角3) 216mm✕277mm 定形外(規格内) かなり余裕がある。

A5が二つ折りで入る長形封筒|定形郵便

A5サイズを二つ折り・定形郵便で送れる封筒
「長形3号」「洋長形3号」「長形13号」はA5の用紙を二つ折りにして入れて定形郵便で送れる封筒です。事務的な書類(納品書や領収書など)の郵送に最適です。

A5を84円切手(~25g)94円切手(25~50g)二つ折りで送れる封筒

封筒の名称 封筒のサイズ 種別 概要
長形3号(長3) 120mm×235mm 定形郵便 事務的な文書の郵送に最適。
洋長形3号(洋長3) 120mm×235mm 定形郵便 通知や案内の郵送に最適。
長形13号(長13) 105mm×235mm 定形郵便 長3封筒よりややスリム。

A5サイズについて|後記

A5サイズは私たちの身近に数多くあります。本、雑誌、ブックカバー、ノート、手帳、教科書、バッグ、ルーズリーフ、バインダー、写真、額縁など・・数え上げたら切りがないほどです。
企業や公共機関の事務処理にはA5のコピー用紙が欠かせません。国際標準規格であり、これからもA5の用紙を手にする機会は増えるでしょう。
この記事が「A5」という紙の規格・サイズについて知る上で少しでもお役に立てたら幸いです。

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