※ Microsoft365(旧Office365)Excelの画像で解説しています。
Excel関数で重複データを探すなら、COUNTIFを使います。本記事では「COUNTIF関数で検索範囲から同じ値を探して数える簡単な方法」と「COUNTIF関数で重複する値の2つ目以降を探して数える方法」をご紹介します。
COUNTIF関数で同じ値を探して数える簡単な方法
COUNTIFの検索範囲に同じ値が2つあれば「2」、3つあれば「3」と個数を返す簡単なカウント方法です。この例では「名前」の列のデータ範囲から重複する値を探します。
- 1.COUNTIF関数で数えた重複データの個数を表示させる列を作る
- 重複データの個数を表示する列を作ります。
- 2.COUNTIF関数を入力するセルをクリックして選択する
- 1で作った「重複」列の最初のセルをクリックして選択します。ここにCOUNTIF関数の数式を入力します。
- 3.「関数の挿入(fx)」➔「COUNTIF関数の引数」ダイアログボックスを開く
- 「数式」タブの「関数の挿入(fx)」をクリックしてダイアログボックスを開き、「COUNTIF」を検索して「COUNTIF関数の引数」ダイアログボックスを開きます。COUNTIFの引数は「範囲」と「検索条件」の2つです。
- 4.検索する範囲を指定して、絶対参照にする
- COUNTIF関数の引数「範囲」に、この例では「名前」の列のデータ範囲を指定します。検索する範囲が下へズレないようにF4キーを一つ押して絶対参照にしておきます。
- 5.検索のキーとなる条件のセル範囲を指定する
- Microsoft365、Excel2021以降では「検索条件」に「範囲」と同じセル範囲を相対参照で指定します。旧バージョンのExcelでは「範囲」の最初のセルをクリックで指定します。
- 6.「OK」をクリックすれば、「重複」の全セルに重複データの個数が表示される
- Microsoft365、Excel2021以降では「OK」をクリックすれば瞬時に「重複」の全セルに一括で重複データの個数が表示されます。旧バージョンのExcelでは「重複」の最初のセルに表示された結果を下までオートフィルコピーします。
Microsoft365、Excel2021以降の数式 : =COUNTIF($A$2:$A$16,A2:A16)
旧バージョンのExcelの数式 : =COUNTIF($A$2:$A$16,A2)
旧バージョンのExcelの数式 : =COUNTIF($A$2:$A$16,A2)
COUNTIF関数で重複する値の2つ目以降を探して数える方法
COUNTIFの検索範囲から探した重複が2つなら、1つ目を「1」、2つ目を「2」と返すカウント方法です。重複の1つ目だけを残して、2つ目以降を削除または非表示にする場合に使います。
※操作手順の1~3までは「COUNTIF関数で検索範囲から同じ値を探して数える簡単な方法」と同じです。
- 4.COUNTIF関数の引数「範囲」に検索する範囲の最初のセルを範囲指定する
- この例では「名前」のデータ範囲の「最初のセル~最初のセル」を「A2:A2」と入力し、F4キーで左のセル番地だけ「$A$2:A2」というように絶対参照にしておきます。1つ下のセルへ移動する度に範囲が「$A$2:A3」、「$A$2:A4」、「$A$2:A5」・・・と1つずつズレていくわけです。このように指定することで、重複の1つ目が「1」、2つ目が「2」とカウントされます。
- 5.検索のキーとなる条件のセルをクリックで指定し、「OK」をクリックする
- 「検索条件」に「範囲」の最初のセルをクリックして指定します。COUNTIF関数の引数の指定が完了したら、「OK」をクリックします。
- 6.重複の1つ目が「1」、2つ目が「2」、3つ目が「3」とカウントされる
- 「重複」の最初のセルに重複データの個数が表示されます。このセルの右下角をダブルクリックして、データ範囲の下までオートフィルコピーします。重複の1つ目が「1」、2つ目が「2」、3つ目が「3」とカウントされていればOKです。
数式 : =COUNTIF($A$2:A2,A2)
Excel関数COUNTIFを使って重複を探す2つの方法をご紹介しました。重複するデータを確認するだけなら「COUNTIF関数で検索範囲から同じ値を探して数える簡単な方法」を、重複の1つ目だけを残して、2つ目以降を削除したいなら「COUNTIF関数で重複する値の2つ目以降を探して数える方法」を参考にして下さい。
Excelで重複するデータを一気に削除する簡単な方法を図解しています。
「並べ替え」と「フィルター」、「条件付き書式」で重複するデータを確認する方法はこちらの記事で詳しく解説しています