B8サイズについて詳細解説

B8サイズについて詳細解説

B8サイズについて詳細解説|cm・ピクセル・インチ・解像度・設定・郵送・印刷

ここではB8のサイズ規格・寸法、サイズ感、他の用紙との比較、Excel・Word・Powerpoint・Photoshop・Illustratorの各種アプリケーションでB8ファイルを設定する方法、B8用紙の郵送に最適な封筒、B8の印刷などをできるだけ分かりやすく図解します。

B8サイズの大きさはどのくらい?

B8判はクレジットカードやキャッシュカード、交通系ICカードより一回り大きいサイズです。
B8サイズのカードケースは多く出回っており、クレジットカードを保存するのに便利です。他にも、小銭入れやキーケース、名札などにB8サイズが採用されていますし、店内の商品カードやポップにも使われています。

B8サイズとトレカ・名刺

トレカ(トレーディングカード)のスタンダードサイズと名刺の標準サイズはB8とほぼ同じ大きさです。B8サイズの名刺もあります。
お気に入りのトレカを挟み込んで持ち歩くのに、B8サイズの硬質カードは最適です。

B8のサイズ感

B8のサイズ感を測るものとしては、トランプが挙げられます。トランプの国際基準ポーカーサイズ(63×89mm)はB8サイズにほぼ匹敵します(B8の方が縦横1~2mm長い)
B8サイズとトランプとの比較

B8とA7、B7、A8、A9、B9のサイズの比較

下図はB8サイズとA7、B7、A8、A9、B9サイズの大きさの比較です。B7以下の小さな判のサイズを比較しました。
B8サイズとA7、B7、A8、A9、B9サイズの大きさの比較
この比較でA判とB判が互いの中間サイズを補い合っていることが分かります。

「B8」も含めて、「B」が頭につくサイズ表記の紙はB判の規格で、これは「A4」を含むA判とは異なるグループです。
日本で「B8」と言えば日本独自の規格「B8 JIS(日本工業規格)」ですが、もう一つ、世界標準規格の「B8 ISO(国際標準化機構)」というサイズがあり、日本版より少し小さめです。

紙のサイズ(A判・B判の規格)についての詳細は以下の記事をご覧下さい。大きさの一覧、B判についても解説しています。

紙のサイズ|A判・B判の規格と大きさ一覧
紙のサイズには国際標準規格のA判(A3・A4・A5…)とJISが定めた日本独自規格のB判(B4・B5…)があり、どちらも縦横の比率が1:√2(ルート2)となる「白銀比」です。A判・B判の用紙サイズ・特徴・使い途などをまとめています

B判は「B0」が最大で「B1」「B2」と続きます。B8」は「B7」の半分のサイズで、「B9」の2倍のサイズです。
用紙サイズのJIS規格B判

コピー用紙で日常的に使用する「B5」サイズは「B8」8枚分の大きさになります。
「B5」サイズは「B8」8枚分の大きさ

B8のサイズ縦横の大きさは何cm?

B8の短辺は6.4cm(64mm)
B8の長辺は9.1cm(91mm)

B8のサイズ縦横の大きさ(cm)

B8の縦横の比率

B8の縦横比は1:√2(ルート2)

B8の縦横の比率
√2(ルート2)は「1.41421356(ひとよひとよにひとみごろ)」の語呂合わせで覚えましたね。
この比率は「白銀比」と呼ばれ、半分にしても縦横比が変わりません。寸法に無駄がなく、安定感があり、人の目にとても均整の取れた長方形と映ります。他のB判の紙も全て「白銀比」です。

B8用紙のサイズ縦横の大きさは何インチ?

B8の短辺は2.52in(インチ)
B8の長辺は3.583in(インチ)

「インチ」という単位は日本では採用されていないため、あまり馴染みがありませんが、イギリス・アメリカではインチ換算が主流です。
因みに、1インチ≒2.54センチ 1センチ≒0.393インチ となります。

B8サイズの画像・ファイルの解像度

パソコンでB8のファイルを作成するとき、特に画像を扱う際には出力・印刷を考慮して解像度を適正に設定する必要があります。

B8の解像度とpx(ピクセル)値

解像度とは「dpi(ディーピーアイ)dot per inch(dot/inch)」を単位とする、画像のキメ細かさの数値です。

ppi(ピーピーアイ)pixel per inch(pixel/inch)」も同等の意味で用いられ、デジタル画像の解像度は本来ならppiで表記するのが正解です。ただ、「dpi」という単位の方が浸透しており、dpiとppiを厳密に分けて扱うとこんがらがるので一般的には300dpi=300ppi相当という解釈でOKだと思います。

画像は細かい格子状か小さな点描で表現されており、その最小の四角い点が「1画素=1px(ピクセル)」で、最小の丸い点が「1dot(ドット)」です。解像度とは、1インチの中にpx(ピクセル)またはdot(ドット)がどれだけあるかを表した数値で、解像度が高くなれば画像の鮮明度が上がり、低くなれば画質が荒くなります。
解像度が高くなれば画像の鮮明度が上がり、低くなれば画質が荒くなる

画質が良くなると言っても、いたずらに解像度を上げればデータが重くなるだけです。例えば、写真データが重いと、Photoshopなどでの作業効率が悪くなります。
また、人間が目視で認識できる画質には限界があり、家庭用のプリンターでは解像度300dpiでも600dpiでも印刷結果に差はありません。

画像の印刷に適したB8サイズの解像度(ピクセル)

※単位はdpiで統一しています。

  • 家庭用プリンターの標準解像度、印刷サービスで推奨される最低解像度:300dpi
    B8の短辺:756px B8の長辺:1075px
  • 印刷サービスで推奨される標準解像度:350dpi
    B8の短辺:882px B8の長辺:1254px
  • 印刷サービスで推奨される高画質解像度:600dpi
    B8の短辺:1512px B8の長辺:2150px

B8サイズの設定

主なアプリケーションソフトでB8のファイルを設定する方法です。

Word(ワード)でB8サイズを設定する

  • Word(ワード)を起動し、文書を開きます。
  • レイアウト」タブに切り替え、「ページ設定」グループの右下角にある斜め下向きの小さな矢印をクリックします。
    レイアウト→「ページ設定」グループの右下角にある小さな矢印をクリック
  • 「ページ設定」ダイアログが開いたら「用紙」タブに切り替え、「用紙サイズ」で「サイズを指定」を選択し、幅と高さを数値で指定します。B7サイズは幅:64mm、高さ:91mmです。
    Wordで「用紙サイズ」の幅と高さをB8の数値で指定
  • 「OK」をクリックすれば文書がB8サイズに設定されます。

Powerpoint(パワーポイント)でB8サイズを設定する

  • Powerpoint(パワーポイント)を起動し、プレゼンテーションを開きます。
  • 「デザイン」タブに切り替え、「ユーザー設定」グループの「スライドのサイズ」→「ユーザー設定のスライドのサイズ」をクリックします。
    Powerpoint(パワーポイント)→デザイン→ユーザー設定→スライドのサイズをクリック
  • 「スライドのサイズ」ダイアログボックスが開きます。「スライドのサイズ指定」リストには「B8」サイズは無いので一番下の「ユーザー設定」をクリックします。
    スライドサイズの設定リストの「ユーザー設定」を選択
  • 幅と高さのサイズを数値で指定します。B8の場合は「6.4cm」「9.1cm」です。
    B8の幅と高さのサイズを数値で指定
  • スライドサイズのコンテンツを「最大化」するか「サイズに合わせて調整」するかを選択する画面が開きます。どちらかを選んでクリック。
    スライドサイズのコンテンツを「最大化」するか「サイズに合わせて調整」するかを選択する画面
  • スライドのサイズがB8に設定されます。

Photoshop(フォトショップ)/Illustrator(イラストレーター)でB8サイズを設定する

  • Photoshop(フォトショップ)/Illustrator(イラストレーター)を起動すると初期画面が開きます。
  • プリセットのリストには「B7」はないので、初期画面右端の「プリセットの詳細」でB8サイズの幅と高さの数値(64mm、91mm)を指定します。
    「プリセットの詳細」でB8サイズの幅と高さの数値(64mm、91mm)を指定
  • 「作成」ボタンをクリックします。
  • B8サイズのファイルが作成されます。

B8サイズの郵送に最適な長形4号封筒|定形郵便

B8の用紙を郵送するのに最適な封筒は「長形4号」です。縦にしても横にしても、カードケースやクリアファイルに入れてもOK。束にしたものを3段重ねにしても収まります。
B8が折らずに郵送できる長形4号封筒

B8サイズを84円切手(~25g)94円切手(25~50g)で送れる封筒

封筒の名称 封筒のサイズ 種別 概要
長形4号(長4) 90mm×205mm 定形郵便 カードケースもOK。

B8サイズの印刷

B8はカードサイズの小さな範囲です。データを一枚だけ印刷するというより、おそらくは同じページを複数枚印刷する方が多いと思います。
そんな時、Word(ワード)の「差し込み文書」にある「ラベル」機能でデータをA4やB5サイズの文書にタイル状に並べて印刷する方法が便利です。

この方法は名刺の作成によく使われますが、前提として、各メーカーが販売しているラベル用紙を選択する必要があります。

Word(ワード)のラベル印刷の詳しい作業手順は、名刺の作成ページを参照して下さい。

シンプルな名刺の作り方
Wordを使った最も基本的でシンプルな名刺の作り方を、実際サンプル名刺を作りながら解説します。基本が作成できればテンプレートとして保存し、さらに進んだデザインへ応用できますよ!

名刺サイズ(55×91mm)で8面や10面カットの製品はたくさんありますが、B8サイズの製品は見つけるのが大変かもしれません。その場合はユーザー設定の新規ラベルを登録することができます。

Word(ワード)で新規ラベルを登録する手順は以下の記事に詳しく記載しています。

Word宛名ラベルに型番の無い用紙を新規登録
Wordの差し込み文書でラベルを作成する時、使いたい用紙のメーカーと型番がメニューに載ってなかった!…そんな時は慌てず騒がず、自分用ラベルをメニューに登録しましょう

作成したデータを自宅のプリンターで、またはコンビニで、無地の用紙に印刷してB8サイズに裁断します。

※Iphoneに取り込んだトレカやB8サイズの写真をコンビニで簡単に印刷できるアプリもあるそうです。

1枚あたり15円、トレカ風の写真がコンビニ印刷で作れる!スマホケースにも入れても♪ | 株式会社エムズ
コンビニのコピー機とiPhoneアプリを利用した、トレカ風・ブロマイド風の写真プリントの作り方をご紹介します。分割でプリントしカットすることで、スマホケースに挟むのにもちょうどよいサイズのものを作ることができます。100円ショップで購入でき...
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