Excel(エクセル)で「パーセント(百分率)計算」基本と関数

Excel(エクセル)でパーセント(百分率)計算|基本と関数

エクセルで「パーセント(百分率)計算」基本と関数

エクセルの「計算」の基本操作の一つ、パーセント計算について解説します。
パーセント%(またはパーセンテージ)とは? Excel(エクセル)で割合計算する基本操作、計算結果を%の表示にする方法、COUNTIFとCOUNTA関数で割合(%)を計算する方法などを分かりやすく図解しています。

パーセント(%)とは?

「パーセント(またはパーセンテージ)」とは全体を100として算出する割合のことで、「百分率(ひゃくぶんりつ)」とも呼ばれます。「全体を百に分けた中のどのくらいの率を占めているか」という値です。

例えば10粒入りのチョコの1箱を「全体」として、これを100等分すればチョコ一粒の10分の1が1%です。チョコ一粒は10%で、2個半食べれば、25%のチョコを食べたことになります。
2個半のチョコは10粒入りチョコの25%

Excel(エクセル)で割合計算

割合(%)を計算するには「部分÷全体✕100」で求めます。
上記例で言えば「2.5÷10✕100=25」です。

あるデータが全体に占める割合(%)を求める

下図は店舗ごとの来店者数のデータ表です。それぞれの店舗が全体(来店者数の総合計)に占める割合を計算します。
店舗ごとの来店者数のデータ表

  • パーセンテージを表示する「割合(%)」のセル範囲を選択します。
    「割合(%)」のセル範囲を選択
  • =(半角イコール)」を入力。
    計算式に必ず入れる冒頭の=を入力
  • 「1号店」のデータのセル(B2)をクリックして入力します。
    割合を求める最初のデータが入ったセルをクリックして参照
  • 割り算の演算子「/(スラッシュ)」を入力します。
    割り算の演算子/を入力
  • 「全体」に相当する来店者数の総合計のセルをクリックして入力し、F4キーを1回押して絶対参照にしておきます。
    来店者数の総合計のセルをクリックし、絶対参照にする
  • CtrlキーとEnterを同時に押して数式を確定させます。全体を1とした割合の数値が算出されました。
    Ctrl+Enterで数式を確定させる

割合の計算結果を%の表示にする

ここまでの割合計算には「✕100」が足りません。エクセルではパーセント計算の仕上げの「✕100」計算と「%」の付加をボタン一つで実行できます。

「割合(%)」のセル範囲を選択したままで右クリック、ミニツールバーの「」をクリックします。または、「ホーム」タブの「数値」グループにある「%」ボタンをクリックします。
ミニツールバー、またはホームタブの%をクリック

割合の計算結果が%付きの整数に丸められて表示されました。
割合の計算結果が%付きで表示された

ある割合(%)の数値を求める

数値のパーセンテージを求めるのとは逆に、パーセンテージに相当する数値を求める計算です。

来店者数が最下位の5号店は目標を全体の22%と決めました。とりあえず、現時点での総来店者数における22%の数値を計算してみましょう。

  • 目標数値のセルを選択します。
    目標数値が入るセルを選択
  • =(半角イコール)」を入力。
    計算式に必ず入れる冒頭の=を入力
  • 来店者数の総合計のセルをクリックします。
    来店者数の総合計のセルをクリック
  • 掛け算の演算子「*(アスタリスク)」を入力します。
    掛け算の演算子*を入力
  • 22%」と半角で入力します。
    22%と半角で入力
  • 全体の22%の数値が計算されました。
    全体の22%の数値が計算された

COUNTIFとCOUNTA関数で割合(%)計算

データ表から特定の条件で割合を算出するのに、COUNTIF関数とCOUNTA関数を使う方法を解説します。

以下の名簿から年代別の割合(パーセント)を計算します。
年代別の割合(パーセント)を計算するデータ表

計算式は「~代の人数」÷「名簿のデータ数」=「~代の人数が全人数に占める割合」となります。

計算式の「~代の人数」はCOUNTIF関数で計算します。
年代別の割合を表示させるセル範囲を選択して、「関数の挿入」ボタンをクリックします。
結果を入れるセル範囲を選択して「関数の挿入」をクリック

「関数の挿入」ダイアログで「関数の分類」を「統計」にして、「関数名」の「COUNTIF」をダブルクリックします。
「関数の挿入」ダイアログ→「統計」→「COUNTIF」を・ダブルクリック

COUNTIFは第一引数に指定した範囲から第二引数の条件に合致するデータを探して、その個数を数えます。
この例では、第一引数の「範囲」に年代の数字が入力されたC列全体を指定します。
COUNTIF関数で「~代の人数」を求める引数「範囲」の指定

第二引数の「検索条件」に最初に割合を求める年代のセルを指定します。指定が終わったら、ひとまずEnterを押して数式を確定させます。
COUNTIF関数で「~代の人数」を求める引数「検索条件」の指定

COUNTIFの数式に続けて、割り算の演算子「/(スラッシュ)」を入力し、「関数の挿入」ボタン→「関数の挿入」ダイアログで「関数の分類」を「統計」にして「関数名」の「COUNTA」をダブルクリックします。
割り算の演算子/を入力後、「関数の挿入」ボタン→「関数の挿入」ダイアログ→「統計」→「COUNTA」をダブルクリック

計算式の「名簿のデータ数」はCOUNTA関数で取得します。
COUNTA関数は引数に指定した範囲内でデータが入力されているセルの個数を数えます。データ表のどの列でも構いませんが、一つの列全体を引数「値1」に指定します。ここでは氏名のA列を指定しています。指定が終わったら、ひとまずEnterを押して数式を確定させます。
COUNTA関数で「名簿のデータ数」を求める引数の指定

COUNTA関数は見出しのセルもデータとしてカウントしてしまうので、COUNTA(A:A)から1を引き算します。このCOUNTA(A:A)-1はカッコで括る必要があります。→ (COUNTA(A:A)-1)
見出しのセル分をCOUNTA関数から引き算する

COUNTA関数の数式をカッコで括ったら、Ctrl+Enterで数式を確定させます。各年代別の割合が算出されました。右クリック→ミニツールバーの%をクリックして表示をパーセンテージにして完了です。
各年代別の割合が計算されたら、「%」をクリックして表示をパーセントにする

最終的な数式 =COUNTIF(C:C,F2)/(COUNTA(A:A)-1)

COUNTIFとCOUNTA関数の範囲にを指定するのは、名簿の増減や修正が自動で反映されるようにするためです。限定的なセル範囲を指定するのであれば、絶対参照にしておきましょう。

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