Excel(エクセル)で棒と折れ線の基本的な2軸の複合グラフを作る
グラフの左右に異なった数値軸を設けて二つのグラフを表示させるのが「2軸グラフ」、種類の違う二つのグラフを共存させるのが「複合グラフ」です。数値の差が大きすぎるような二つのデータを比較できるのでとても有用。基本的な作成方法は簡単です。
主軸が棒で第2軸が折れ線の複合グラフの作り方
Webサイトの月間PVと資料のダウンロード数の推移を棒と折れ線の複合グラフにしてみましょう。
最初に決めておくのは、折れ線グラフにマーカー(●や■になった折れ線のジョイント部分・節)を付けるかどうか。
折れ線グラフのマーカーが不要ならワンクリックで作成できる
表のセル範囲を全て選択し、「挿入」タブの「グラフ」グループに並ぶアイコンの中から「複合グラフの挿入▼」を押して、規定の組み合わせの真ん中の「集合縦棒-第2軸の折れ線」をクリックします。
即座に複合グラフが作成されました。
マーカーが必要ならユーザー設定で
「おすすめグラフ」ボタンか、「グラフ」グループの右下角にある小さな矢印をクリックすると、
「グラフの挿入」ダイアログボックスが開くので、「すべてのグラフ」タブに切り替えて、サイドメニュー一番下の「組み合わせ」をクリック、右上アイコンの左端「ユーザー設定の組み合わせ」をクリックします。
ダイアログの画面右下に系列名が表示されているはずですから、折れ線にしたい系列の「グラフの種類」▼ドロップダウンリストから「マーカー付き折れ線」を選び、「第2軸」にチェックを入れます。
これで「OK」すれば、マーカー付き折れ線の複合グラフが作成されます。
グラフデザインのアレンジ例
グラフの装飾をする場合は「グラフツール」「デザイン」タブの「グラフスタイル」からまずスタイルを選び、それをアレンジしていく形にするとスムーズです。
マーカーなし・スタイル8のアレンジ
マーカー無しの複合グラフに「スタイル8」を選んで適用させ、
書式設定でアレンジしたサンプルです。
グラフエリアと棒の塗りつぶしを線形グラデーション。
数値軸の表示形式を「数値」にして、文字に角度を設定して斜めに変形。
目盛線の色をオーク系にして下外側に薄く影。
マーカー付き・スタイル5のアレンジ
マーカー付きの複合グラフに「グラフツール」「デザイン」タブの「グラフスタイル」から「スタイル5」を選んで適用させ、
書式設定でアレンジしたサンプルです。
グラフエリアの塗りつぶしをグリーン系の一番薄い単色、プロットエリアの塗りつぶしを次に薄い単色、棒の塗りつぶしをグリーンの基本色からグラフエリアに使った色へ下方向に流れる放射グラデーション。
プロットエリアに3-D書式の面取り(上)を幅12pt、高さ4ptの「ソフトラウンド」、質感と光源はデフォルト。
棒に3-D書式の面取り(上)を幅3pt、高さ6ptの「丸」、質感「ダークエッジ」、光源「暖かい-朝」。
目盛線の色を濃い目のグリーンにして、横線は下外側に、縦線は右外側に薄く影。
折れ線は色を明るい赤にして、影を付け、3-D書式の面取り(上)を幅3pt、高さ3ptの「丸」、質感「メタル」、光源はデフォルト。
自分でアレンジする時の参考にして下さい。