STDEVA関数の使い方|データで不偏標準偏差を求める

Excel(エクセル)STDEVA関数の使い方

Excel(エクセル)STDEVA関数の使い方|データで不偏標準偏差を求める

使用関数:STDEVA

標準偏差については以下の記事で詳しく解説しています

503 Error - Service Temporarily Unavailable

STDEVA関数とは?

STDEVA関数はデータ(数値・文字列・論理値)の不偏標準偏差を求めるエクセルの関数です。

不偏標準偏差とは母集団(分散を求める全データ)からサンプル(標本)を抜き取り、それを対象範囲にして求める標準偏差です。データを無作為に抽出して計算し、その結果から母集団の標準偏差を推測します。STDEVAは膨大なデータ数を分析するのに適した標準偏差関数です。

STDEVA関数の引数

STDEVA関数は「数式」タブ「関数ライブラリ」→「その他の関数」→「統計」にあります。
「数式」タブ「関数ライブラリ」→「その他の関数」→「統計」→STDEVA

STDEVA関数の引数の構成は以下の通りです。「値1」だけが必須で「値2」以降は任意、「値255」まで指定できます。
STDEVAの引数の構成
STDEVA関数は数値だけでなく、文字列と論理値も含めて標準偏差の計算対象にします。

  • 文字列と論理値のFALSE : 0として計算されます
  • 論理値のTRUE : 1として計算されます

STDEVA関数の計算はシンプルです。連続したセル範囲なら引数「値1」にドラッグで指定します。
STDEVA関数の引数に連続したセル範囲をドラッグで指定
離れたセル、飛び飛びのセル範囲なら「=STDEVA(B2:B4,D2:D4)」のように半角カンマで区切って指定します。

STDEVAとSTDEV.S関数の違い

STDEVAとSTDEV.Sはどちらも母集団から標本を抜き取って不偏標準偏差を求める関数です。STDEV.Sは数値だけを対象に計算しますが、上述したようにSEDEVAは文字列や論理値を含めて計算します。

下図は同じ表を使ってSTDEV.SとSTDEVAで標準偏差をそれぞれ計算した結果です。
STDEV.SとSTDEVAで標準偏差をそれぞれ計算した結果

数値だけを対象に計算するSTDEV.S関数の結果は3チームともばらつきの度合いに大きな差がありません。失格になった競技者のデータが無視されているためですが、これでは得点が低い競技者がいるチームは失格者がいるチームより不利な分析結果になります。対するSTDEVA関数は文字列を「0」として計算するため、失格者がいるチームの標準偏差が大きくなり、チーム内の実力に著しい個人差があると分かります。

標準偏差を求めるエクセル関数の種類

エクセルには標準偏差を計算するための関数が数種類あります。その一覧をまとめました。

関数名ライブラリ標準偏差の種類仕様
STDEV.S統計不偏標準偏差抜き出した標本の数値を対象に母集団の標準偏差を推定する
STDEV.P統計標本標準偏差母集団の数値を対象に標準偏差を求める
STDEVA統計不偏標準偏差抜き出した標本のデータを対象に母集団の標準偏差を推定する
STDEVPA統計標本標準偏差母集団のデータを対象に標準偏差を求める
DSTDEVデータベース不偏標準偏差条件を満たすデータから不偏標準偏差を求める
DSTDEVPデータベース標本標準偏差条件を満たすデータから標本標準偏差を求める

STDEVA関数のまとめ

STDEVA関数で計算する「不偏標準偏差」は母集団(全データ)からサンプル(標本)を無作為に抜き出し、それを範囲とします。対象は数値だけでなく、文字列・論理値も含みます。空白は無視されます。
文字列と論理値のFALSEは「0」として、論理値のTRUEは「1」として計算されます。

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