Excel(エクセル)ROUNDDOWN(ラウンドダウン)関数の使い方|自由な桁数で切り捨て
使用関数:ROUNDDOWN
ROUNDDOWN(ラウンドダウン)関数とは?意味と使い道
ROUNDには「丸める」「端数を整える」などの意味があり、DOWNは「切り捨て」。ROUNDDOWNは端数の切り捨て処理という意味です。
ROUNDDOWNには端数処理の姉妹関数があり、「ROUND」は四捨五入を、「ROUNDUP」は切り上げをそれぞれ担当しています。
セットになった関数のようで覚えやすく、表計算の途中で小数点以下の切り捨てが必要になった時にすぐに思い出せるのも利点です。
ROUNDDOWNと同じ端数を切り捨てる関数は幾つかあります。小数点以下を切り捨てて整数にするだけなら、INT関数やTRUNC関数の方が数式もコンパクトで使い勝手がいいかもしれません。
ROUNDDOWNを使うのは指定する「桁数」の位置がポイントとなる場面で、千円単位で切り捨てたい、100円未満を切り捨てたいといった時に本領を発揮します。
TRUNC関数も「桁数」の指定ができます。ただ、省略可なので便利な半面、うっかり消去してもエラーにならないためミスに繋がりやすくなります。
ROUNDDOWN関数の使い方
ROUNDDOWN関数は「数式」タブ「関数ライブラリ」→「数学/三角」に格納されています。
「12345.6789」という数値を「万の位」~「一の位」「小数第一位」~「小数第四位」でそれぞれ切り捨ててみましょう。
「万の位」の結果が入るセルを選択し、ROUNDDOWN関数の引数ダイアログボックスを開いて「数値」に「12345.6789」のセルを指定します。F4キーを一度押して絶対参照にしておきます。
ROUNDDOWN関数の引数「桁数」の指定方法
第2引数の「桁数」の指定方法にはルールがあります。
小数点以下を切り捨てるなら「一の位」を指定するので「0」、小数第一位は「1」、小数第二位は「2」と指定します。「十の位」は「-1」、「百の位」は「-2」です。
上記のダイアログの続きで、「桁数」に「万の位」の指定ルール「-4」の入ったセルを指定します。
他の位の結果セルにも数式をフィルコピー。それぞれの位に対応した切り捨ての結果が返りました。
ROUNDDOWNで切り捨てた数値を千円単位で表示する
桁数の多い金額では単位を「千円」などにして桁数を減らして表示させたいことがあります。
ROUNDDOWNで切り捨てた価格データも「0」の連なりが多くて邪魔な場合、表示を「千円単位」などに変えると表が見やすくなります。
「ホーム」タブ「数値」グループから「セルの書式設定」ダイアログボックスを開き、「表示設定」タブの「ユーザー定義」を選択します。
「#,##0」をクリックして、末尾に半角カンマ「,」を入力します。「#,##0,」
表示が千円単位になりました。
小数点以下だけを取り出して表示する
ROUNDDOWN関数で小数点以下を切り捨てて整数部だけ残すのではなく、小数部のみ取り出して表示させる操作です。
元の数値のA列とROUNDDOWN関数の計算式「=ROUNDDOWN(A2,0)」で整数部だけ取り出したB列があります。更にC列に小数部のみを取り出して表示させます。
小数点以下の数値を求めるには、元の数値からROUNDDOWN関数で取り出した整数部を引き算すればいいわけです。
「小数部」のセルに「=A2-B2」と計算式を入力して、下までフィルコピーします。
小数点以下のみ表示させることができました。
ROUNDDOWN関数のまとめ
- ROUNDDOWNは指定した位で数値を切り捨てる関数です。
- 引数は「数値」と「桁数」で、「桁数」の指定がROUNDDOWN関数を使うポイントです。
- 切り捨てるROUNDDOWN、四捨五入するROUND、切り上げするROUNDUPは数値を丸めるセット関数。