Excel使いこなしの基礎と応用

 

消費税やポイント加算にINT関数を使う

使用関数:INT
小数点以下切り捨てで消費税を計算する場合で、合計金額の消費税分だけをセルに表示する際にはシンプルな数式のINT関数で手軽に実装しましょう。購入金額に応じて加算されるポイントをセルに表示するのにも応用できます。

目次


INT関数について

インテジャーと読みます。Integer。整数を意味します。その意味通り、数値を整数に置換えます。即ち、小数点以下をスパッと切り捨てて整数に丸めてくれます。もっと正確に言い換えれば、対象となる数値の小数点以下を切り捨て、その数値を超えず、最も近い整数を返す関数です。

小数点以下を丸めるにはROUND(DOWN)関数を使ってもいいのですが、INT関数がお勧めな理由は何と言っても数式の簡潔さです。A1セルに入った数値の小数点以下を切り捨てる数式は「=INT(A1)」。このスッキリ感が最大のセールスポイントです。

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手軽で便利な関数ですが、落とし穴もあります。

注意:マイナスの数値では意図しない結果を返す

正の整数(自然数)に置き換えるのであればINT関数は適正に働きますが、負の整数を扱う時は問題が発生します。

下図は、マイナスの伸び率を記した数値の小数点以下を切り捨てて別セルに転記するのにINT関数を使用した例です。E2セルの数値(-14.134)を丸めて表示するため、「=INT(E2)」という数式を入れました。
マイナスの数値をINT関数で丸めてみる
「サイトAの今月の伸び率は-14%でした。」としたいのですが、結果は、
意図しない整数が返された
-15%になりました。

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INT関数は「対象となる数値の小数点以下を切り捨て、その数値を超えず、最も近い整数を返す関数」であると前述しましたが、この問題の発生源は「その数値を超えず、」という箇所にあります。「-14」は「-14.134」を超えた数値、より大きい値になるため、「-14.134」を超えない最も近い負の整数「-15」が返されたというわけです。

正負が混在する表などではINT関数の使用は避けるべきかもしれません。

使用例1:消費税(小数点以下切り捨て)の金額を表示

見積書や請求書などに設けられた消費税だけの金額欄にINT関数を使ってみましょう。
消費税の金額を表示するセル
上図を補足すると、220,000と入った「小計」の金額欄は「H25」セルです。

簡単な数式なので手入力が一番手っ取り早いのですが、一応ダイアログを開いてみましょう。消費税額の入る「H26」セルを選択して、「数式」タブ「関数ライブラリ」の「数学/三角▼を押して下へスクロールし、「INT」をクリックします。
関数ライブラリの数学/三角からINTをクリック
引数は一つだけ。小計金額欄の「H25」セルをクリックして、その後に「*8%」と続けます。「小計額×消費税率」ですね。
INT関数のダイアログボックス
端数を切り捨てた消費税額が表示されました。
消費税額が表示された

未記入の時に「0」が表示されるのを避けたいなら、オプション設定(2013以降)するかIF関数に入れ子(下記)しておきましょう。
=IF(H25=””,””,INT(H25*8%))

使用例2:獲得ポイントを表示

購入金額100円につき1ポイントが累積する特典で、明細に表示される獲得ポイントのセルにINT関数を使った例です。購入金額の合計欄は「H12」セル。

「今回獲得ポイント」を表示させるセルを選択し、数式バーに「=INT(H12/100)」と入力。
=右の数値から小数点以下を切り捨てた整数を取り出す(合計金額を100で割った数値
獲得ポイントをINT関数で計算
今回付与されたポイント数が適正に表示されました。
獲得ポイント数が表示された

消費税と同様、未記入時の0表記を消したいなら、オプション設定(2013以降)かIF関数にネスト。
=IF(H12=””,””,INT(H12/100))


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