IFNA関数の使い方|#N/Aエラーに対処する

Excel(エクセル)IFNA関数の使い方|#N/Aエラーに対処する

Excel(エクセル)IFNA関数の使い方|#N/Aエラーに対処する

使用関数:IFNA

IFNA(ノン・アプリカブルまたはイフ・エヌエー)関数とは?

NAはNon applicableの略語で、「当てはまるものがない」を意味します。Excelを操作すると必ず出くわす#N/Aは返すべき値がない場合に出現するエラーです。
IFNAは、この#N/Aエラーだけに特化して対処する関数です。IFNA関数はExcel2013から追加されました。

IFNA関数とIFERROR関数の違い

Excelのエラー値には色々な種類があります。IFNA関数は#N/Aだけに対処しますが、IFERRORは指定した値が#DIV/0!、#N/A、#VALUE!、#NAME?、#NULL!、#REF!、#NUM!のどのエラー値であっても対処します。

そうであれば、IFERRORだけでIFNAは不要なんじゃないかと思うかもしれませんが、IFERRORだとエラーの正体が分かりにくいデメリットがあります。

下図はVLOOKUP関数でよくあるエラー2つを比較しています。
上のエラーは列番号の指定間違いで参照エラーの#REF!が返っています。下は検索値の未入力で#N/Aが返っています。
VLOOKUP関数でよくあるエラー2つを比較
IFERRORでは両方同じ値「エラー」が表示されましたが、IFNAでは#REF!はそのまま、#N/Aだけに「見つかりません」と表示されました。この表示で未入力や検索値の誤記入など、エラーの要因を特定しやすくなります。

IFNA関数の引数と書式

「数式」タブ「関数ライブラリ」→「論理」→ IFNAをクリックします。
「関数ライブラリ」→「論理」→IFNA
IFNA関数の引数は「値」、「NAの場合の値」です。

IFNA関数の書式の構成はこうなります。
IFNA関数の書式の構成

IFNA関数の基本的な使い方

では、実際にIFNA関数を使ってみましょう。

前章で使ったVLOOKUPの数式で、IFNAの引数の指定を確認していきます。顧客コードから会社名を引き出す単純な表です。
IFNA関数でVLOOKUPのエラーを処理する表

第一引数「値」の指定

#N/Aエラーかどうかの判定の対象となるセルを参照するか、判定の対象を割り出す数式を入力します。

この例では、VLOOKUP関数の数式をペーストします。
IFNA関数の引数「値」にVLOOKUP関数の数式をペースト

第二引数「NAの場合の値」の指定

#N/Aエラーだった場合の値を文字列や数値で入力します。
この例では、文字列で”見つかりません”と入力します。
IFNA関数の引数「NAの場合の値」に文字列で"見つかりません"と入力

#N/Aエラーと判定されたセルに「見つかりません」と表示されました。
IFNA関数で#N/Aエラーのセルに文字列が表示された

IFNA関数の使い方 まとめ
  • IFNA関数は#N/Aエラーだけに対処する関数です
  • IFNA関数はExcel2013から装備された関数です
  • 全エラーを対象にしたIFERROR関数がありますが、IFNA関数は#N/Aだけに特化することでエラーの要因を特定しやすくできます。
  • IFNA関数の引数は「値」と「NAの場合の値」の2つです
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