Excelで重複データを削除する方法まとめ
重複データの処理はデータベースを整える必須作業の一つです。Excelには、秒速で完了する重複データの削除機能が備わっています。同じ会社に属す複数のデータを一つにまとめるといった場合の削除方法と、削除はしたくないが一時的に非表示にして表を閲覧したいという場合の設定方法も併せて図解します。
「データ」タブの「重複の削除」
Excelには重複データを効率的に削除する機能が備わっています。簡単操作で、表も心も瞬時に軽くなる優れものです。
表内のセルをどれか選択して、「データ」タブの「データツール」グループにある「重複の削除」をクリックします。
「重複の削除」ダイアログが開きます。フィールド全てが選択されているので、重複レコードを削除するだけが目的なら、このままEnter押し。
「一意の値が残っている」とは?
上記操作で「OK」を押すと、削除されるデータ数の確認画面が出ます。
メッセージの最後に「一意の値が~個残っている」とあるのは、例えば、データ内に役職の「課長」「部長」が複数あったり、同じ会社に属する人のレコードが複数あるといったようなことです。ちょっと念を押す感じですね。ほぼ気にせずにEnter押してOK。
これで、重複レコードが全て削除されたはずです。
特定のフィールドを対象に重複レコードを削除する
名簿に同じ会社に属する数人のデータが入力されていて、これを1社1データに絞り込みたいといった例です。
前述したのと同じ操作で「重複の削除」ダイアログを開きます。
「すべて選択解除」をクリックして「列」項目のチェックを一旦すべて外します。
改めて、「会社」フィールドをクリックしてチェックを付けます。
「OK」を押すと、同じ会社に属するデータが一つを除いて削除されます。
削除はせず、一時的に非表示にしたいなら…
データの確認など、重複データの削除まではしないで、ちょっと一時的に非表示にしたいという場合の操作です。
表内のセルをどれか選択した状態で、「データ」タブの「並べ替えとフィルター」グループにある「詳細設定」ボタンをクリックします。
「フィルターオプションの設定」ダイアログボックスが開き、「リスト範囲」に表全体が指定されています。「検索条件範囲」に重複の検索値を指定(ここでは住所の最初のセルをクリック)して、「重複するレコードは無視する」にチェックを入れます。
「OK」すれば、「重複の削除」ボタンで操作したのと同じ結果になります。
元に戻したい時は、同じ「並べ替えとフィルター」グループにある「フィルター」ボタンをクリックするだけです。
重複するデータの洗い出し方法|条件付き書式とCOUNTIF関数