セルの余白を変更し、均等割り付けで文字列の幅を揃える
セルに文字を入力すると、余白の調整が必要になります。セル内の文字列の上下左右それぞれに固有のスペースを設ける手順と、項目名のように同列に並ぶ文字列の幅を「文字の均等割り付け」で揃える操作を併せて図解します。
セルの余白を変えるのは「段落」グループから
表を挿入して下図のように、各セルにテキストを入力しました。
このサンプルでは同列のセルの余白を均一にしたいので列全体を選択します。
表全体のセル全て同一の設定をしたいのであれば表全体を選択します。※一つのセルにだけ余白を設けたいなら、セル内をクリックするだけでOK。
「レイアウト」タブを開きます。ここにある「段落」グループの数値を調整することでセルの中に入力したテキスト周りのスペースを広げる(または狭める)ことができます。
「ホーム」タブの「段落」グループからダイアログを開いて設定することもできますが、リボンで数値を修正できる操作性の点から「レイアウト」タブでの作業の方がずっとスムーズです。
文字列の左右の余白を設定
セルのテキストの左右の余白を変えるには、「インデント」の数値を修正します。
インデントの数値の入力欄右にある▲▼をポチッポチッとクリックしていくと、1回毎に0.5字ずつ増減されます。
インデントの数字が変わる度にセル内の余白に反映されますから、ここが最適かな?ってところが目で分かります。
後でこの列の項目名の幅を揃える操作をするので、左右のインデント幅(余白)を同じにしましたが、異なる数値を設定することももちろんできます。
2列目のセル全て、左のインデントを「2字」に広げ、右は「0字」のままにしました。
文字列の上下の行間を設定
セル内のテキストの上下の余白を調整したい時は、「間隔」の数値を修正します。
編集記号を表示させてみると分かりやすいと思いますが、セルは罫線とテキストが段落記号で区切られています。
1セル内のテキストを1段落と考えて、その前後のスペースを増減していくわけですね。
左右のインデントと同様に、間隔の数値の入力欄右にある▲▼をクリックしていくと、1回毎に0.5行ずつ増減されます。
1行目の一列目のセルにカーソルを置いて、前後1行ずつ間隔を広げました。
もし全ての行をこの高さにしたいなら、表の枠外の左上端にある移動ボタンをクリックして表全体を選択し、
「表ツールーレイアウト」タブの「セルのサイズ」グループにある「高さを揃える」ボタンをクリック。
全てのセルが同じ高さになりました。
但し、これはあくまで見た目の高さを同じにしただけで、セル内の「間隔」が均一に適用されたわけではありません。
例えば、複数行の文字列を入力するセルが混在している表の場合は、セルごとに行間や字間など細かい間隔の設定を完了させておきます。その後で「高さを揃える」のコマンドを実行しましょう。
「文字の均等割り付け」で並んだ文字列の両端を揃える
1行ごとに項目を箇条書き風に並べていくような作表をする場合は特に、項目名の列の文字の幅を均一にして体裁を整えると見栄えが良くなります。
この手順のポイントは、あらかじめセルの幅と左右の余白をきっちり設定しておくことです。ここまでで解説した手順に従って適切なセル内の余白を設定しておけば、瞬時に上図の赤線枠内のように文字数によって字間が割り振られ、両端がピッタリと揃います。
操作は簡単。列ごと選択して、
「ホーム」タブ「段落」グループの「均等割り付け」ボタンをクリック。
きれいに揃いましたね。
一つ注意! 通常の文書でこの操作をすると、ファイルサイズいっぱいに文字が広がっちゃったりする危険性があります。
普通の文章を入力して文字の均等割り付け・基本操作1.縦に並ぶ複数の文字列の幅を均一にし、両端を揃える
普通の文章を入力して文字の均等割り付け・基本操作2.簡単キレイに字間を調整する